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HV用リビルトリチウムイオンバッテリー、格安品は安全か
ハイブリッド車(HV)の駆動用バッテリーとして使用されるリチウムイオンバッテリーには、国産品が使用されてきた。しかし、近年リビルトハイブリッドバッテリーを筆頭に中国製が市場に多く出回り、安価なことから手を出しやすいともいえる。ただし、リチウムイオンバッテリーは発熱から火災に発展するケースも少なくなく、値段だけで選ぶのは安全性で問題があるといえる。
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HVに使用されるリチウムイオンバッテリーは、使用していればいずれ交換が必要になる。しかし、先代の30系プリウスの場合、ハイブリッドバッテリーを交換するとなると、新品で14万円程度のバッテリー代がかかる。
そこで、出来るだけ安く交換ができるリビルトリチウムイオンバッテリーが販売されるようになり、10万円程度で購入できるようになった。だが最近ではネット通販で5万円程度と、なんとも恐ろしい値段で売られている。
この格安の裏には、当然中国製品が隠れている。中国では、EVを購入する時に補助金を出しているが、その条件として中国製のバッテリーを搭載していることが条件だ。そのため、中国で販売されるEVやHVを生産する大手自動車メーカーは、中国製のリチウムイオンバッテリーの搭載を余儀なくされた。
リチウムイオンバッテリーといえば、日本の旭化成とソニーにより商品化された日本のお家芸である。そして、暫くはクルマ用のバッテリーとしてパナソニックが首位を守ってきたが、現在は、韓国のLG化学と中国のCATLに市場シェアを奪われている。
当初CATLのバッテリーはパナソニックに劣るものであったが、近年は性能が飛躍的に向上し、日本製を凌駕するといった声が聞かれるほど世界中の自動車メーカーから引っ張りだこになっている。
そこで問題となるのが、中国の企業が中国で生産していることだ。中国ではコピー品が横行しており、以前から問題視されているが、リビルトリチウムイオンバッテリーも同じことが考えられるといえる。
実際に中国国内で、充電中に発火事故が発生するなどの不具合が報告されており、格安リチウムイオンバッテリーはリスクが大きいといえるだろう。もちろん市場に出回っている格安品全てが当てはまるわけではないだろうが、出所が知れない商品には手を出さないことが無難といえる。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
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