トヨタ「MIRAI」とレクサス「LS」、高速で手放し運転可能な「Advanced Drive」搭載

2021年4月10日 19:38

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Advanced Drive搭載のレクサス・LS(左)とトヨタ・MIRAI(右)(画像: トヨタ自動車発表資料より)

Advanced Drive搭載のレクサス・LS(左)とトヨタ・MIRAI(右)(画像: トヨタ自動車発表資料より)[写真拡大]

 トヨタは8日、水素燃料電池車「MIRAI」と、レクサスのセダン「LS」に、高速道路での手放し運転も可能な新機能「Advanced Drive」を搭載し、MIRAIは12日、LSは8日にそれぞれ発売すると発表した。

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 これまで手放し運転ができる車としては、日産の「プロパイロット2.0」が知られる。高速道路走行時に限り、ハンドルから手を放しても車が自動で車速や車線をキープしながら走る機能だ。2019年9月のスカイラインを皮切りに、アリア、リーフ、ノート、セレナなど次々と現行車への搭載が進んでいる。

 MIRAIとLSに組み込まれた新システム「Advanced Drive」も、高速道路や自動車専用道路での自動運転を可能にする。ディープラーニングを受けたAIは、運転中、常に周囲やドライバーの状況をチェック。危険を予測すれば注意を促し、ドライバーはそれに応じて正しい操作を判断できる。Advanced Driveが目指すのは、双方向コミュニケーションによる、これまでにないスムーズなドライブの実現だ。

 ドライバーが目的地を決めれば、システムが自動で操作をサポートする。車間距離や車線などをキープしながら、レーン変更や他の車の追い越しなどもドライバーの操作なしで判断する。前車や追い越し相手、合流車両などとの距離のキープも、車が自動で決める。

 またドライバーモニターカメラで、ハンドルを握る人の状態をチェックし、居眠りなどの兆候があれば注意を促す。異常が見られた場合は、ハザードランプを自動で灯しながら緩やかにスピードを落とし、安全な場所に停車する。

 Advanced Drive搭載車の価格は、LSが1,632万円~1794万円、MIRAIが845万~860万円(価格はいずれも消費税込)。

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