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ETCレーンで情報が読み込まれない 夏の暑さで思わぬトラブルも
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夏場の猛烈な暑さによって、ETCレーンでの情報読み取りが不可能となるケースが発生している。これはETCカードが熱に弱いために起きる不具合だ。先日、国土交通省が高速道路をETC専用化とする検討に入ったが、利用者はETCの管理について再確認をする必要がある。
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最近のETC車載器の取り付け位置は多彩で、オーソドックスなグローブボックス内からコンソール脇など、様々な場所に取り付けられている。トヨタやBMWなどでは、一部の車種にルームミラー一体型となるETC車載器も登場している。
高速道路走行をする時に、ETCゲートを通過前にETCカードを挿入しておく必要があるが、中にはこのETCカードを常に挿入したままという人もいる。ETCの使用上の注意にも、防犯上の面からクルマを離れる時には、ETCカードを抜き取るよう書かれている。
だがETCカードは、防犯以外にも夏場は抜き取らなければならない。実際、暑い夏にETC車載器に挿したままにしていたことから、ゲートが開かないというトラブルが発生している。それはETCカードのICチップが熱に対して弱いことが原因だ。
クルマは、暑い夏場はエアコンを効かせて走行しているので、人が乗っていれば快適であるが、エンジンを切ってしまうと、車内の温度は信じられないほどの熱さになる。
実際にJAFが過去に行った実験結果によると、気温35度の炎天下にクルマを放置した場合、ダッシュボード上の温度は70度を超えることがわかっている。加えて、車内の温度は最高57度にも達しており、車内は猛烈な暑さとなる。
当然、メーカー純正で装着されているETC車載器は、テストを重ねており、約80度の温度に耐えられるように設計されているが、ETCカードにあるICチップの耐熱温度は、一般に50度とされている。そのため、猛暑の中で車内のETC車載器にカードを挿入したままにしておけば、ICチップが故障する可能性が高くなる。
またETCカードのほとんどは、PCVという樹脂でできており、その耐熱温度は50度とされていることから、車載器内で変形する恐れもある。
ETCを車載器から抜くことは、防犯だけでなくETCカードを車内の高温から守るためにも重要だ。夏場にETCレーンでトラブルにならないためにも、ETCカードをこまめに抜く癖をつけておくようにしたい。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
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