犬「共生」型サ高住が登場

2020年5月26日 17:30

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「ハートランド・エミシア久我山 with Doggie」(画像: ワイグッドケアの発表資料より)

「ハートランド・エミシア久我山 with Doggie」(画像: ワイグッドケアの発表資料より)[写真拡大]

 我が住み処:埼玉県を中心に東京・神奈川・栃木の1都4県で10カ所の「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、4カ所の「有料老人ホーム」を展開する企業にワイグッドケアがある。

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 唐突だが矢野経済研究所の調べによると、2018年度のペット関連の総市場規模は1兆5000億円に達するという。そんな市場規模をさらに拡大させそうな、と言うか現れるべきして現れたものが登場した。「ペット(犬)共生型サ高住」である。

 今年4月に東京・京王井之頭線:久我山駅徒歩7分に開設された物件。訪問介護・デイサービスを併設した2階建て21室/1部屋25平方メートルの案件のつくり・仕様は、こんな具合。

★居室内には人間用だけでなく、犬専用の「トイレ」「足洗い場」が併設。部屋の出入り口には「飛び出し防止用ゲート」が標準装備。

★床材は犬が滑りにくい材質を採用。ひっかき傷に強く消臭機能付きの壁紙や、除菌・脱臭機が建物内に設置。

★約240平方メートルの庭には、犬が自由気ままに走り回れるドッグランと並行し「専用足洗い場」「トリミングルーム」まで用意。飼い主が車椅子使用者でも出入りができる。

 この限りでも驚かされるが、こうまで知ると言葉を選ばずに言えば「うーん」と唸らざるをえなくなる。

 『例えば要介護の入居者などは、犬の世話を頼むこともできる。ワイドグッドケアが運営するペットシッター事業所が近くにある。動物看護士の資格を持つスタッフが日々の運動・食事、トイレの清掃、月1回のシャンプーを担ってくれる。動物病院での受診・送迎代行も可能』。

 『飼い主が先に死亡したような場合に備え、信託の仕組みが導入されている。一定額を信託会社に預け入れておくと、信託金銭は犬のための費用として分離保管されペットの生活費が捻出される。犬が先に死亡した場合は、入居者に返金される』。

 『入居者が先に死亡した場合は、まず施設スタッフから里親を募る。引き受けたスタッフに対しては、信託資金とワイドグッドケアから里親資金として一定額が支給される。里親が見つからなかった時は、一般社団法人老犬ホーム協会の提携先の老犬ホームに入居できる』

 同社の山崎保会長は「ペットも入居者である」という立ち位置から、記した様な施策・枠組み構築したという。

 ペットと老後を楽しく過ごしたい、とする層は決して少なくないと聞く。かく言う私も犬ではないが愛猫と老後を・・・というくち。気になるのは費用。そこで「入居希望者」を装い聞いてみた。入居費用は「敷金8万4000円」「食費を含めた月々の使用料は約24万3000円」。シッターを頼む場合の料金は別途。頭が痛い、が実感ではあるが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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