【やっぱりセダンがいい! (4/4)】「マツダ3、カローラ、クラウン、ボルボ」etc.

2020年4月18日 16:58

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2019年11月にフルモデルチェンジされたボルボ・S60(画像: ボルボ・カー・ジャパンの発表資料より)

2019年11月にフルモデルチェンジされたボルボ・S60(画像: ボルボ・カー・ジャパンの発表資料より)[写真拡大]

 外国車のセダンで、日本市場で注目されてきたのはやはりドイツ車だった。半世紀ほど昔であれば、アメリカのGM・キャデラック、フォード・リンカーンなどもあこがれの車であったが、走行性能のレベルが全く違っており、特に小型車であると日本では勝負にならなかった。

【前回は】【やっぱりセダンがいい! (3/4)】「マツダ3、カローラ、クラウン、ボルボ」etc.

 日本で人気が上がってきたのがドイツ車のベンツ、BMW、アウディ、VWなどであるが、世界で「プレミアムブランド」となったメーカーも多い。そして、異色なのはスウェーデンのボルボで、日本ではステーションワゴンで知られるようになり、現在SUVブームの中でもボルボはセダンとステーションワゴンの人気が高い。

 日本車がヨーロッパ車の後を追い走行性能を向上させている時、スウェーデンのボルボは、中国資本の傘下に入り、インテリアを見て分かるように、日本車の「痒い所に手が届く」「おもてなし」の精神を取り入れる動きを見せている。堅実な作りであり、ベンツなどと同じように基本性能と実用性を高いレベルで保持している。

 ボルボはデザイン的センスを身に付け、「買い物袋」のフックを荷室にもつなど「日本車?」と思わせる細かい配慮を見せている。

 またスウェーデンと言えば、かつては「サーブ」という自動車メーカーもあった。前身の航空・軍需品会社では最新鋭戦闘機を独自に設計・生産するなど、特徴ある技術を見せるお国柄でもある。優れた特殊鋼で知られており、技術水準はかなり高度だ。

 生産技術においても、1人の組立工が最初から最後まで組み立てる方式で、現在の日本で「屋台」生産方式と言われる流れ生産ではない「混流生産」「順序生産」などに強い方式を、いち早く採用している。

 世界的SUVブームの中ではあるが、私にはどうしても許せない挙動がSUVにはある。それは背が高く、最低地上高も高いために、「横揺れ」が起きてしまうことだ。これはローリング(ロール)という動きだが、SUVは着座位置が高いためにこの動きが大きくなる。どれほどメーカーのセッティングがうまくても、ローリング(ロール)を止めることはできない。当たり前の動きなのだが、背の低いセダンに比べると、「許せない」範囲になってしまうのだ。

 ピッチングやローリングの動きを見せず、水平に方向を変えていくコーナリングを好む私としては、どうしてもSUVの挙動は違和感となってしまうのだ。大した動きではないのだが、クルマとしては重大な動きと感じてしまう。さて、皆さんはいかがであろうか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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