JAL、外国人観光客5万人に国内往復航空券を無料提供 20年夏に

2019年12月27日 08:44

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「Win a Trip with JAL」キャンペーンサイト。(画像: JALの発表資料より)

「Win a Trip with JAL」キャンペーンサイト。(画像: JALの発表資料より)[写真拡大]

 日本航空株式会社(JAL)は26日、2020年の夏に日本を訪れる外国人観光客を国内線の旅に招待するキャンペーン、「Win a Trip with JAL」を行うことを発表した。これは、観光庁などによる「Your Japan 2020」キャンペーンの一環。国内線の往復航空券最大5万人分を無料で提供し、訪日客が日本の多様な地域文化に触れる機会を提供する。

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 「Your Japan 2020」は観光庁と日本政府観光局が実施するキャンペーンで、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催をきっかけに訪日した外国人観光客に、また日本を訪れたいと感じてもらえるような取り組みを行っている。

 日本全国の豊富な観光資源を活用することで、大会の開催地区や開催時期以外でも旅行を楽しめるような環境を構築することを目指す。季節に合わせた行事や日本食などの文化体験、それに伴う交通割引など、用意されているプログラムは様々で、2020年の1年間を通して実施する。

 JALが外国人観光客に対して国内線の無料招待を行うのも、「Your Japan 2020」の取り組みの一環。4つの行き先候補の中からJALが選んだ場所に招待されるため、外国人観光客は行き先を決めることができない。

 これは、JALの「どこかにマイル」というサービスの仕組みを利用している。「どこかにマイル」とは行き先の決定をJALに委ねて国内旅行を楽しむJALマイレージ会員向けのサービスで、通常6,000マイルで利用でき、意図しない場所を訪問することができる独自性で人気を博している。今まで知らなかった国内観光地の魅力に触れることができるのがポイントだ。

 「どこかにマイル」の行き先決定のシステムは、JALと野村総合研究所が共同で開発しており、「Win a Trip with JAL」にもこのシステムを利用する。

 「Win a Trip with JAL」には、訪日客が自分ではなかなか選ばないような場所に足を延ばすことを後押しする。一味違った日本の魅力を知ってもらうことで、オリンピック・パラリンピック終了後の観光需要につなげるのが狙いだ。また、東京周辺や有名観光地だけでなく、日本全国の活性化となることを目指す。

 申し込みは2020年2月下旬に開始予定で、対象期間は2020年7月1日出発分から9月30日帰着分まで。日本国外に居住し、2020年7月から9月の間に日本に滞在する予定のJALマイレージバンク海外地区会員が利用できる。「Win a Trip with JAL」については特設ページが用意されており、申込日程などの詳細が決まり次第サイトにて発表される予定だ。(記事:万嶋せら・記事一覧を見る

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