お手頃、これならお勧め マツダ・ロードスター、2Lエンジン BBRチューニング

2019年6月17日 16:57

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「マツダ ロードスター RF」(画像: マツダの発表資料より)

「マツダ ロードスター RF」(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]

 イギリスBBRから、マツダ・ロードスター2リットルガソリンエンジン用のチューニングキットが発売された。エンジンチューニングはロードスターには付き物だが、2.0リットルSKYACTIV-Gのチューニングキットは、BBRからは初めてだ。イギリス発祥とされる「ライトウエイトスポーツ」の流れをくむマツダ・ロードスターは、日本だけでなく欧米でも人気は高く、その改造は楽しみなものだ。

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 今回のBBRのチューニングキットは、ハイエンドキット「Super 220」でも2,235ポンド(約30万6千円)と手軽で、エンジン最高出力+37psとなり、221psまで引き上げることが出来る。20%の出力アップとなると、運転していても実感できるもので、楽しさが増すこととなる。最大トルクも10%程度上がるようで、これが低回転でも使えるエンジンとなる現代的チューニングだ。それでこの値段であると、「お買い得」といえる。

 「Super200」と呼ばれる下位キットでも、最高出力が+18psの202ps、最大トルクは+14Nmの224Nm。これで工賃込みでも1,445ポンド(約19万7千円)であり、さらにお手頃価格だ。吸排気系の効率化が主なようで、オーソドックスなチューニングだ。

ハイエンドの「Super 220」では、カムシャフト、バルブスプリングなどのチューニングも行われているようで、レッドゾーンを上げている。8000回転までは届かないようだが、ほどほどに高回転まで使えるようにしている。

 ライトウエイトスポーツの楽しみでは、「ワインディングロード」を軽快に駆け抜けるとき、エンジン回転を高く保つためシフトチェンジを繰り返すことだが、そのためにはダブルクラッチを必要とする。運転技術の「ヒールアンドトゥ」が出来なければならないが、アクセルとブレーキを踏み間違える高齢者となった現在では、最近のエンジンは「ピーキー」ではなく、低回転トルクもあり、ATでもアクセルを踏むだけで速く駆け抜けることが出来ることはありがたい。

 願わくは、BBRのエンジン特性が高回転型であることを望んでいたが、これは残念ながらかなりのフラットトルクエンジンのようだ。それでもなお、このキットのお手頃感は少しも衰えることはない。マツダ・ロードスターのオーナーには残らずお勧めしたい装備品だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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