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後付けの踏み間違え事故防止装置を発売 トヨタとダイハツ
車につけたセンサーが障害物を感知し、急発進するとエンジンの出力を抑えるイメージ図(画像:ダイハツ工業の発表資料より)[写真拡大]
アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故をセンサーやコントローラーなどで防止する後付けの装置を、トヨタ自動車(愛知県豊田市)とダイハツ工業(大阪府池田市)が5日発売した。踏み間違いによる衝突を防止する装置は多くの新車に装備されているが、後付けできる装置を発売するのは、自動車メーカーとしては初めて。
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ダイハツは、この装置を「つくつく防止」の商品名で販売。車の前後に取りつけた超音波センサーが近くの障害物を検知し、近くに障害物があるのに運転者がアクセルを早く踏み込むと、システムがペダルの踏み間違えと判断。室内の警報装置でブザーを鳴らして運転者に注意を促すとともに、コントローラーが燃料の供給をカットすることで急発進を防ぐ。また駐車時、死角にある障害物を検知して警告する機能もある。ただし、自動ブレーキ機能はついていない。
取り付け可能なのは2007年に発売した2代目タントで、今後、対応車種を増やしていく。装置の価格は取り付け費用と合わせて5万9,508円(本体価格3万4,560円、価格はいずれも税込)。
また、トヨタも同様の仕組みの装置を「踏み間違い加速抑制システム」の名称で販売する。対応車種は09年に発売されたプリウスと2011年に発売されたアクア。対応車種は今後広げていく予定で、本体価格は5万5,080円。
両社とも、現在、ほとんどの新車にセンサーや自動ブレーキなどを備えた衝突回避支援のシステムを搭載している。しかし、ダイハツによると、こうした装置を備えている保有車は、同社の場合、まだ2割程度。このため、安全装置が搭載されていない車に乗っているドライバーにも安全に運転してもらおうと、装置の開発を進めてきたという。
ブレーキとアクセルの踏み間違いの事故は、特に高齢ドライバーに多く、高齢ドライバーによる事故の防止策として対策が求められている。警察庁のまとめによると、2017年に起きた死亡事故のうち、75歳以下のドライバーが起こした踏み間違い事故は全体の0.8%だったのに対し、75歳以上のドライバーでは6.2%を占めたという。
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