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新型Mazda3(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]
マツダは、11月30日より開催されるアメリカ・ロサンゼルスオートショーで、新型『マツダ3』(日本名:マツダ『アクセラ』)を発表する。この新型アクセラ『マツダ3』に、「スカイアクティブ-X」エンジンと「スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー(SKYACTIV VEHICLE ARCHITECTURE)」と名付けた新しいボディーを纏うこととなる。
【こちらも】マツダのロータリーエンジン復活 レンジエクステンダーEVに最適
■マツダ新設計ボディー「スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー」
マツダの「スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー」は、プラットフォームとシャーシを含めた、ボディー構造そのものを言っているようだ。イメージ先行のネーミングがやたらと多い自動車産業で、名前を聞いても技術をイメージできないことが多いのだ。このアーキテクチャーは、従来のボディーを「衝突強度30%アップ、8%軽量化」したようだが、その方法は「鋼」を使いこなすことに注力している。マツダらしい技術の進め方だ。各種高張力鋼の使用は54%で、従来日本メーカーがあまり使わなかったホットスタンプ材も6%ほど使ってきたようだ。
この進化は、従来の技術をさらに進めており、カーボンなどの新素材を増やしてはいない。スポット溶接も変更はなく、レーザー溶接、構造接着剤などの使用は抑えられているようだ。これは保守的になっているということではなく、ボディーの構造を見直して、鋼の使用を見直し、「極限まで使い倒してみる」と表現したほうが良いのかもしれない。生産設備の入れ替えの必要性はほとんどないようで、「混流生産」「順序生産」、またマツダが提唱する「スウィング生産」などの、平準化による「生産性向上」の方向に沿っているようだ。このあたりの成果が、いつごろ決算数字に表れてくるのか?マツダは語るべきだろう。
■新型アクセラ(アメリカ名『マツダ3』)は「スカイアクティブ-X」エンジン搭載
マツダは、「スカイアクティブ-X」エンジンで理想的ともいわれる燃焼を実用化しようとしている。これはガソリンエンジンを、ディーゼルエンジンのように点火プラグで点火せずに燃焼することを基本とする「燃焼技術」で、リーンバーン(希燃焼)を進めている。丸本明社長はこのエンジンを新型アクセラに搭載し、2019年から順次展開していくとした。しかし、日刊工業新聞などのインタビューで、「スカイアクティブ-X」エンジンを第2世代と定義し、すでに第3世代のエンジン開発に取り掛かっていることを明らかにした。
そして、新型エンジンとモーターアシストを加えたHVで、Co2排出量を2030年までに2010年比で半減するとした。このため、マツダは「EVなどの技術をそこまで使わなくてよい」として、世界のEVブームに抗していく道を選んでいる。もしこれが実現すると、火力発電で一番効率の良いLNG発電を凌ぐCo2排出量削減となり、EV化は無意味となる。中国・欧州・米トランプ政権の自動車産業に関する政策は、多分に「地球温暖化」防止に沿っているとは言えないところがあり、マツダの提唱する「油田からタイヤまで(Well to Wheel)」が、素直に地球温暖化に向き合わない、ゆがんだ世界の情勢を立て直すことになるのかが見ものである。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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