ファミマが日販子会社と提携 「書店一体型」店舗を出店へ

2018年8月2日 19:32

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ファミリーマートによる書店一体型店のイメージ。(画像:日本出版販売発表資料より)

ファミリーマートによる書店一体型店のイメージ。(画像:日本出版販売発表資料より)[写真拡大]

 ファミリーマートは、日本出版販売の100%子会社でグループ書店を統括するNICリテールズと包括提携契約を締結した。書店一体型ファミリーマート店舗の出店など、新業態の展開に向けたものである。

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 これに基づく第1号店として、日本出版販売グループの積文館書店とファミリーマートの一体型店舗、「ファミリーマート積文館書店三日月店」が、2018年8月2日、佐賀県小城市にオープンする。

 この店舗は一から建設されたわけではなく、従来から存在していた「積文館書店 佐賀三日月店」(営業時間:10時~21時)を、ファミリーマートの一体型店舗として改装したものであるという。営業時間は、書籍コーナーも含めて24時間営業に拡大される。

 店舗内部では、コンビニエンスストアエリアと書籍の販売を行う書店エリアの間に間仕切りはない。レジも集約化される。従来のコンビニエンスストアの商品力、利便性と、書店の情報・文化発信機能を兼ね備えた、くつろぎの空間を演出していきたいとのことである。

 一体型といってもファミリーマートであるので、おにぎりなどの中食や挽きたてコーヒー「FAMIMA CAFE」などは当然置かれるし、ATM、コピー、宅配便、公共料金などのサービス機能もある。また、書籍と親和性の高い無印良品のゴンドラも8台展開されるという。

 書店の品ぞろえは、月刊誌・週刊誌、文芸書・実用書・ビジネス書等を柱に、地域でかねてから支持されている児童書の品揃えをさらに強化していくという。

 コンビニエリアには、11席のイートインスペースが設けられ、中食などはその場で食べることができる。書店エリアにもカフェスペースが18席作られる。こちら主導線からは外された位置にあり、くつろぎながらゆっくりと本を吟味してほしい、という趣旨とのことである。

 また、児童書の顧客向けに、キッズスペースも設けられるという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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