トヨタレンタリース、カーシェア時代に合わせてレンタカー制度改定

2017年2月15日 12:01

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記事提供元:エコノミックニュース

 トヨタ自動車は、レンタカーサービスのリニューアルを、全国約1200店舗のトヨタレンタリース店にて2017年4月1日より実施する。

 トヨタレンタリース店では、おもに法人向けのカーリース事業と、個人向けレンタカー事業を行なっている。今回は、そのうちのレンタカー事業分野のサービスのリニューアルを実施するというもの。

 近年、クルマの使用習慣が大きく変化し、「クルマを所有する」から「シェアする」ことに移行し、それにともなってレンタカー需要は年々高まっている。そこで多様化するユーザーニーズに応えるため、ブランドロゴの変更と同時に、トヨタレンタカーの制度を一部改定するという。

 主なリニューアルの内容は以下の通り。

 ブランドロゴの変更。訪日観光客が年々増加し、外国人の来日客にも分かりやすいロゴとすることを目的に、ロゴを英語表記(Toyota Rent a Car)へ変更する。また、これを機にホームページの名称も、「トヨタレンタ楽ティブ」から「トヨタレンタカーWebサイト」へ変更する。なお、2016年11月より英語版のホームページでもWeb予約を開始している。

 レンタカー制度の変更点は多い。「もっと安心。お得で選びやすい」レンタカーを提供を狙って、レンタカー制度を以下の通り改定する。「もっと安心」な補償制度を採用する。レンタカー利用者へ「更なる安心」を提供するため、現在の免責補償制度に加えて、営業補償費用(ノンオペレーションチャージ)も同時に免除する「トヨタレンタカー安心Wプラン」を新設する。

 トヨタレンタカーをリーズナブルに利用してもらうため、ホームページで登録した会員「トヨタレンタカーメンバー」の割引率を現在の5%から10%に引き上げる。更に、年5回以上使った会員は、「トヨタレンタカーゴールドメンバー」として割引率を20%とする。今回の改定にあわせて、「Web決済割引」と車種の選択を店舗に任せた際に受けられる「クラス指定割引」を廃止する。

 分かりやすく、より簡単に車種を選べるようにするため車種クラスを整理・統合する。具体的には、「RVクラス」を「SUVクラス」に名称変更するとともに、ガソリン車とハイブリッド車で分かれていた「ワゴンクラス」を統合。あわせて、車種クラスの指定を標準化し、個別の車種指定をオプション化する。?クラス改定を含むリニューアルは、「ハイブリッド車クラス」の拡充、「スポーツクラス」の新設定を行なった2014年以来約3年ぶりだ。

 尚、トヨタレンタカーでは、お客様にもっと安心してご利用いただくべく、トヨタセーフティセンスなどの安全運転支援装備を、設定可能車種については車両入れ替え時にほぼ全数に装着するよう推進する。

 トヨタおよびトヨタレンタリース店は、豊富なラインナップと11万台を超える保有台数、全国約1200店舗網をベースに、「安心・安全・快適・便利・簡単・迅速」なレンタカーサービスを提供するという。(編集担当:吉田恒)

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