日産と三菱の提携関係がより進化 第三の共同開発へ

2015年11月3日 16:53

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

日産と三菱自動車は、現行軽自動車の次期型モデルについても、これまでと同様に共同でプロジェクトを進めていくことに合意した。また、この協業プロジェクトでは、軽自動車EVの企画開発にも取り組んでいるとしている。

日産と三菱自動車は、現行軽自動車の次期型モデルについても、これまでと同様に共同でプロジェクトを進めていくことに合意した。また、この協業プロジェクトでは、軽自動車EVの企画開発にも取り組んでいるとしている。[写真拡大]

 日産<7201>と三菱自動車<7211>は、現行軽自動車の次期型モデルについても、これまでと同様に共同でプロジェクトを進めていくことに合意した。

 今後更に競争力ある商品を開発していくため、日産、三菱自動車、両社の合弁会社であるNMKVの三社は、最適なリソース配分・役割分担を構築していくとしている。具体的には、設計開発、実験など実際の開発業務については、今後、日産もより深くかかわることになるという。

 また、NMKVの機能を強化し、従来担当してきた商品企画やプロジェクト開発などのマネジメント機能に加え、開発と生産の連携をより円滑、強化するための部署を新たに設ける予定だ。生産については、引き続き、三菱自動車の水島製作所で行うとしている。

 日産自と三菱自動車の軽自動車に関する協業事業は、2011年6月に企画開発を行う合弁会社としてNMKVを設立し、13年6月には「デイズ」、「eKワゴン」、14年2月には「デイズルークス」、「eKスペース」を市場に送り出してきた。両ブランドを合わせた販売台数は9月末までに累計50万台を達成している。

 この協業プロジェクトでは、軽自動車EVの企画開発にも取り組んでいるとしている。軽自動車EVといえば、三菱には既に、iMiEV(アイ・ミーブ)がある。とすると、その後継車を日産と共同で開発すると考えていいだろう。

 アイ・ミーブは10年に三菱自動車が世界で初めて市販に踏み切ったEVである。ただ充電施設の普及が遅れているほか、生産コストが期待したほど下がっていないことや販売も低迷しているので、後継車は日産との共同開発でという目論見があることは間違いないだろう。

 ともあれ、今までの協業で培ってきた経験を、軽自動車EVで活かすことが出来れば、アイ・ミーブ以上に魅力的なクルマが登場してくるだろう。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
自動車メーカーの特許資産規模、トップ3はトヨタ、ホンダ、日産
ホンダ、マーシャル諸島共和国でEV充電関連技術の実証実験を開始
エンジンで発電してモーターで走る注目の「Pure Drive e-Power」搭載、「日産GRIPZ」
自動運転への取り組みを積極化する国内自動車大手、一部技術は2020年実現か?
ボルボの新EV世界戦略とは? 今後最大で新車販売の10%が電動化すると想定

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事