フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「TIGUAN(ティグアン)」が第2世代にスイッチ

2015年11月1日 18:24

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記事提供元:エコノミックニュース

新型VWティグアン。エクステリアデザインは、同社のゴルフやパサートに共通するVW最新トレンドに沿った。ボディサイドを流れるキャラクターラインは深くてシャープだ。まさにゴルフ直系のSUVといえる

新型VWティグアン。エクステリアデザインは、同社のゴルフやパサートに共通するVW最新トレンドに沿った。ボディサイドを流れるキャラクターラインは深くてシャープだ。まさにゴルフ直系のSUVといえる[写真拡大]

 世界の自動車メーケットで注目されるカテゴリーがクロスオーバーSUVと言われるジャンルだ。今回の東京モーターショーでも、「日産GRIPZ」やJEEPの「RENEGADE」、フィアット「500X」、シトロエン「C4 CACTUS」のようなクロスオーバー・コンパクトから、DセグメントのメルセデスCクラスをベースにしたミッドクラスSUVの「メルセデスGLC」、ジャガーの「F-PACE」のような大型でラグジュアリーなハイパフォーマンス・クロスオーバーまで百花繚乱といった具合。

 そのようななかで、コンパクトSUVに早くから参入していたフォルクスワーゲン(VW)が、2世代目となる「TIGUAN(ティグアン)」を展示した。

 初代ティグアンは、2006年のジュネーブショーで発表された「コンセプトA」がルーツであり、翌2007年のフランクフルトショーで市販モデルが公開された。日本初上陸は2008年の東京モーターショーでお披露目され、同時に発売となった。ベースとなったのは同社のゴルフである。

 今回発表となった第2世代は、現行のVWゴルフがベースであり、VWのプラットフォームのモジュールテクノロジー「MQB」を採用した初めてのVW製SUVだ。この結果、ボディサイズが先代比で60mm長く、30mm広く、33mm低い、全長×全幅×全高4486×1839×1632mm、ホイールベースは60mm長い2681mmと大型化したにも拘わらず、車両重量は従来比で50kg以上の軽量化に成功した。ボディサイズの拡大によって後席居住性がアップし、後席足元スペースは29mm拡大した。加えて、狭いと言われてきたラゲッジ容量も145リッターの容量アップとなり1655リッターに達する。

 エクステリアデザインは、同社のゴルフやパサートに共通するVW最新トレンドに沿ったもので、ボディサイドを流れるキャラクターラインは深くてシャープだ。まさにゴルフ直系のSUVといえる。

 搭載するエンジンはゴルフなどと共通のダウンサイジングターボ。1.4リッター直4DOHCターボで、150ps(110kW)のアウトプットを持つ。また、180ps(132kW)および220ps(162KW)の2リッターTSIエンジン搭載車も用意する。トランスミッションは 6 速もしくは 7 速DSG を搭載する。

 VWが4モーションと呼んでいる4WDシステムも当然用意される。そのオフロード性能は一気に強化された。最低地上高が従来比で10mmアップして200mmとなり、フロントバンパー下端のデザインを工夫したことでアプローチアングルを標準車で18度、特別仕様の25度とした。同時にデパーチャーアングルも24度に高めている。

 新型ティグアン、なかなか魅力的なVW製SUVで、日本導入は来春を予定する。その後は硬派でスポーティな「Rライン」の追加やプラグインハイブリッド(PHEV)のGTE投入も予定されているという。今回のショーのメインステージには、そのPHEVのコンセプトモデルも展示されている。(編集担当:吉田恒)

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