関連記事
東燃ゼネ、1~6月期黒字。通期予想を上方修正
東燃ゼネラル<5012>は14日、2015年1~6月期の連結決算を発表。それによれば、純利益が232億円の黒字であったことがわかった。前年同期は149億円の赤字であった。そしてこの結果を受けて東燃ゼネラルは同日、15年12月通期の連結業績予想を上方修正するとの発表も行った。
東燃ゼネラルの発表によれば、15年1~6月期の連結決算のうち、売上高は前年同期比18.2%ダウンの1兆3841億円で、営業利益は前年同期が164億円の赤字だったのに対して407億円の黒字、経常利益は前年同期が175億円の赤字だったのに対して401億円の黒字、そして純利益は前年同期が149億円の赤字に対して232億円の黒字であった。
売上高については、MOCマーケティング合同会社の取得により、販売網は強化されて販売数数量は増加したものの、原油価格下落の影響によりマイナスとなった。しかしその一方で、石油製品の販売とマージン環境が好調に推移したことにより、営業利益は前年同期の赤字から一転して大幅に黒字となった。
そして東燃ゼネラルは、ここのところ石油元売り業界で高まっている再編については、長期的な視点では国内の石油需要は大幅に減少し、コスト競争力向上が欠かせないことなどから、他社との再編、精油所連携は手段の1つという考え方を示している。
そして同日、東燃ゼネラルは15年12月通期の連結業績予想を上方修正すると発表。それによれば、売上高をこれまでの予想である2兆6000億円から2兆7000億円に引き上げ、営業利益は320億円のまま据え置き、経常利益も310億円のまま据え置き、純利益をこれまでの予想である90億円の黒字から、150億円の黒字に引き上げた。前年同期は139億円の赤字であった。
欠損金を持つ子会社の吸収合併により、税金費用が減少するため、売上高を従来の予想よりも60億円引き上げて150億円の黒字とした。ただし、足元では原油価格が下落しており、450億円の在庫評価損を見込んでいる。そして業績予想の前提となるドバイ原油の価格は、足元で1バレル50ドルを下回るなど、下落基調が続いている。東燃ゼネラルも今期の想定を60ドルから55ドルに引き下げた。(編集担当:滝川幸平)
■関連記事
・【電子部品業界の4~6月期決算】「スマホと自動車」に円安効果も出て、大手7社が好決算を記録
・【不動産業界の4~6月期決算】企業向けの賃貸オフィスビル、商業施設も、個人向け分譲住宅も、投資家向け物件も好調
・【通信業界の4~6月期決算】音声通信の伸び悩みをデータ通信料、コンテンツ収入、投資利益などで補って増収増益
・【建設業界の4~6月期決算】「工事採算を重視する」受注方針が決算内容に反映しはじめ、大手4社は最高益を更新
・日本郵政、上場前の4~6月期は減収増益
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 【QAあり】NISSOHD、連結営業利益は前期比+46.5% 在籍人数の増加・受注単価の上昇等により売上高・利益ともに伸長 2/20 09:18
- 出光興産、3Qの在庫影響を除くセグメント利益は前年比488億円の増益、通期業績予想を上回る進捗 2/15 15:40
- 【QAあり】出光興産、カーボンニュートラルへの大胆な一歩、脱炭素事業・成⾧事業へシフトしつつ利益成⾧を実現、株主還元も拡大 12/26 16:08
- 【QAあり】住友金属鉱山、人的資本/事業を支える人材マネジメントを推進 12/16 17:20
- 【QAあり】住友金属鉱山、円安の追い風もあり業績予想を上方修正 資本コストや株価を意識した経営の実現をめざす 11/26 08:42