日産、アルゼンチンに製造子会社―新型ピックアップに720億円投資

2015年4月9日 10:53

印刷

 日産自動車は7日、アルゼンチンに新たな製造子会社を設立し、新型ピックアップトラックの生産を行うための積極的な投資を行うと発表した。

 今回のプロジェクトの中核は、現地の人財により、日産のビジョン「今までにないワクワクを」を提供するべく、高品質な車両をアルゼンチン国内で生産すること。アルゼンチンでの生産事業の立ち上げを支えるのは、ルノー・日産アライアンスである。日産は、6億ドル(約720億円)を投資し、コルドバにあるルノー生産工場内にピックアップ専用組立ラインを設けて、ピックアップトラックを生産する計画だ。

 ダイムラーとルノー・日産アライアンスの間で締結された協業契約の下、日産の新型トラックに加え、ルノーの1トンピックアップトラック、メルセデス・ベンツの新型ピックアップも新生産ラインで生産される予定である。3社のピックアップトラックは、アーキテクチャーの一部を共有しながらも、それぞれのブランドに即した際立つデザイン・特徴を兼ね備えるという。

 新生産ラインのピックアップトラックの年間生産能力は7万台になる見込みである。約1,000名の直接雇用に加え、さらに2,000名の間接雇用を創出する。2018年までに、新型「NP300フロンティア」が最初に生産される予定である。

関連キーワード

関連記事