日本システムウエアなど、農業向け新サービスを開始

2015年3月18日 09:51

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農業向けM2M/IoTサービス(日本システムウエアの発表資料より)

農業向けM2M/IoTサービス(日本システムウエアの発表資料より)[写真拡大]

 日本システムウエア(NSW)と三井物産エレクトロニクス (MBEL)は17日、新しい農業向けサービスの提供を開始した。NSWのM2M/IoTクラウドプラットフォーム「Toami」とMBELが取り扱うスペインのLibelium社製の屋外用途向け多機能センサーを組み合わせて実現した。

 今回開始する農業向けM2M/IoTサービスは、Libelium社のセンサー「Plug & Sense!」で入手した温湿度や風向などのデータを同社製ゲートウェイ「Meshlium」を経由して「Toami」に送り、モニタリングや監視/制御などが行える。これらの一連のサービスをまとめて提供することにより、「早く」、「簡単に」、「わかりやすく」先進農業を実現することを可能にする。

 Libeliumは海外で大規模農業、スマートシティ、インフラなど様々な分野にセンサーネットワーク機器を提供している。また、M2M/IoTにおいて重要な機能を担うM2Mプラットフォームとも数多くの接続・利用実績がある。様々なセンサーをラインナップしていることが同社の大きな特徴であり、例えば、「大気中(ガス)の成分、温湿度」、「水中の温度、pH、誘電率、濁度」、「土中の温湿度」、「日射量」、「風向・風力」などのセンサーをラインナップしている。ZigBee(Digi-Mesh)、3Gなどの無線ネットワークや防水、ソーラー充電などの機能も備えている。

 Toamiは、リモート機器からのデータをセキュア、リアルタイムに検索でき、ドラッグ&ドロップで簡単に開発できる機能などが用意されている。製造機器の遠隔監視や生産ラインの稼働率監視、電力のデマンド監視、農業向けM2M、構造物のモニタリングなどの用途を中心に、M2M/IoTサービスを低コストかつ短期間できる。

 今回のサービスは農業関係者を対象とし、高齢化や後継者不足、分散圃場管理といった課題や高付加価値農作物の生産など、日本農業のバリューアップを支援する。

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