電通、インドの総合デジタルエージェンシーを買収 インドのデジタル・ソーシャル事業を強化

2015年1月31日 21:10

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 電通は30日、海外本社「電通イージス・ネットワーク」が同日付で、インドの総合デジタルエージェンシー「WATコンサルト社」の株式90%を取得し、今後段階的にシェアを拡大し最終的には100%まで取得することにつき、同社株主と合意したことを発表した。

 2007年設立のWATコンサルト社は、ソーシャルメディア領域に強みを持つ企業としてスタートしたが、現在はインド有数の総合デジタルエージェンシーへと成長。インド全土でビジネスを展開し、70社を超えるグローバル&ナショナルクライアントに対し、デジタルクリエーティブ、デジタルメディア広告枠の買い付け、ソーシャルメディアやデジタルメディアを活用したキャンペーン展開、ウェブやデジタルアプリ/デジタルビデオの制作、オンライン・レピュテーション・マネジメントなど多岐にわたるデジタル・コミュニケーション・サービスを提供している。

 インドの有力広告賞であるIDMA(インド・デジタル・メディア・アワード)の「ベスト・バイラル・マーケティング・キャンペーン賞」や、最も急成長したテクノロジー・スタートアップ企業に贈られる「レッド・ヘリング・トップ100・アジア賞」など、数多くの賞を受賞している。

 加えて、創業者兼CEOのラジブ・ディングラ氏は、インドを代表するデジタル界の起業家として、またソーシャルメディア領域の話題を提供するオピニオンリーダーとして注目されている。

 インドにおける電通グループは、すでにフルサービス体制を整備しているが、今回の買収により、デジタル&ソーシャル領域における事業基盤とサービス提供能力が格段に強化されるとしている。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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