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ペットの医療保険、加入者増える 「今後検討したい」も4割
ペットが、病気やケガにより動物病院などで医療行為を受けた際、その医療費を補填する「ペット保険」。調査会社の富士経済によると、13年のペット保険の契約件数は、前年比14.5%増の84万件となった。14年には、さらに13.8%増の95万件まで増える見込みだ。ペット保険は、ペットショップで犬や猫などを購入する際に加入することが多い。近年は、飼い主のペットに対する「健康意識」が高まっていることから、伸びが期待できる分野だ。
リサーチバンクが今年8月末、10~60代の全国男女に対し、現在ペットを飼っているか尋ねたところ、29%が「飼っている」と回答した。飼育されているペットで圧倒的に多いのは「犬」で53%、次いで「猫」の31%。飼育者を対象に「医療保険への加入」について尋ねたところ、14%は「すでに加入している」と回答した。さらに、「今後検討したい」は38%と4割に迫った。4年前の同調査では、「すでに加入している」は8%だった。この4年で、ペット保険の加入率は6ポイント増えたことになる。もっとも、富士経済の調査では「ペット保険の加入率は13年時点で4%」とされているため、14%はかなり多めに出た数字かもしれない。ただ、市場が少しずつ成長しているのは確かだ。
実際、いくらかかるのか。ペット保険を手がけるアニコムホールディングスでは、動物の病気・ケガに対し、保険の対象となる診療費の7割、5割を補填するプランがある。「犬」「猫」は7歳11ヶ月までが加入することができ、犬は品種によってA~Eクラスに分類され、保険料が異なる。たとえばミニチュアダックスフント(Bクラス)の場合、支払額が3割でよいプランは月額3590円だ。これを高いとみるか、安いと見るかは人それぞれだが、昨今は「ペットも家族の一員、万が一の事態に備えるのは自然なこと」との考えが広まっている。富士経済によれば、日本のペット保険加入率は欧米と比較してまだ低い。今後も拡大が期待される。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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