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ニコンがLSIメディエンスと提携しヘルスケア分野に進出
ニコン<7731>と株式会社LSIメディエンス(旧三菱化学メディエンス株式会社:2014年4月1日より現在の社名に変更)は、健康・医療事業における協業基本契約を締結した。この契約により、光学機器メーカーであるニコンと、ヘルスケア領域で検査・分析関連事業を展開するLSIメディエンスは、それぞれの技術や知識、経験を融合し、将来の健康・医療事業における革新的な機器やサービスの開発、新規市場の開拓を推進していく。
協業の第一弾として、両社のリソースを融合し、臨床現場で迅速かつ簡便に利用できる診療所、在宅、病院の診察室やベッドサイドなど、診療の現場で即時に行う検査である小型POCT(Point of Care Testing)機器の開発を進め、製品化を目指す。また、がんや感染症、アレルギー、自己免疫疾患など、広範な疾患の診断補助となる高速・高感度検査システムの事業化も開始する予定。
ニコンは、中期経営計画において、2016年3月期の全社売上高1兆3000億円(2013年3月期実績1兆104億円)を目指している。このため、健康・医療分野における新規事業の育成を掲げ、その中で「分析・診断」を重点領域として取り上げている。特に、アンメットメディカルニーズと言われる未充足の医療ニーズに対して、光学技術や精密制御技術を使って、低侵襲・非侵襲の検査・診断システムの開発を行う。今回のLSIメディエンスとの協業を通じて、分析・診断領域における事業化を進めるとともに、将来の事業基盤の構築を促進していく。
一方、LSIメディエンスは、医療機関からの臨床検査の受託、臨床検査用に供される体外診断用医薬品および機器、製薬企業の医薬品開発における各種試験の受託など、ヘルスケア領域における検査・分析分野において様々な技術、知識、経験を有している。こうしたリソースをニコンの光学技術、精密制御技術と融合し、新たな製品・サービスの提供を加速する方針だ。(編集担当:慶尾六郎)。
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