住友電工、ロシアに自動車用ワイヤーハーネスの製造・販売会社を設立

2013年7月8日 12:35

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 住友電気工業と住友電装は5日、ロシア国内顧客への自動車用ワイヤーハーネスの供給を目的に、ロシアの通信機器・電線メーカーOAO Zavod Radioapparatury社(以下ZRA社)との合弁でオランダに持株会社を設立し、その完全子会社としてロシアに自動車用ワイヤーハーネスの製造・販売を行う事業会社を設立することを決定したと発表した。なお、合弁事業契約の締結は2013年7月中旬を予定している。

 住友電工と住友電装は、自動車用ワイヤーハーネスのグローバルサプライヤーとして世界31カ国で98社を展開している。近年、ロシアでは、自動車の生産・販売台数が堅調に増加し、今後も成長が見込まれており、既に主要自動車メーカー、自動車部品メーカーが多数進出している。こうした状況に鑑み、住友電工と住友電装はロシアでの事業展開について検討してきたが、今回、グローバルサプライヤーとの連携を模索していたZRA社との合弁事業により、ロシアに製造・販売拠点を設立することを決定した。

 具体的には、英国のワイヤーハーネス事業統括子会社Sumitomo Electric Wiring Systems (Europe) Limitedが51%、ZRA社が49%を出資して持株会社を設立し、その完全子会社としてロシアに製造・販売会社を設立する予定。これまでグローバルに培ってきた生産・品質等のノウハウを活用し、伸長するロシアでの需要を積極的に捕捉していく。

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