東洋エンジ、ブラジルで水素製造設備を受注

2013年5月30日 12:16

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 東洋エンジニアリングは29日、同社が出資するブラジル合弁会社のトーヨー・セタール・エンプレエンジメントス(TSE)が、ブラジル国営石油会社ペトロブラスがブラジル・リオデジャネイロ州イタボライに建設中のコンペルジェ石油化学コンビナート内に設置される水素製造設備の建設工事を受注したと発表した。プロジェクトのスコープは詳細設計、資機材調達、建設、試運転支援で、プロジェクトの完成は2016年半ばを予定している。

 ペトロブラスはコンペルジェ石油化学コンビナートを、ブラジル国内で生産される重質油を原料に同国で需要が高まっている軽油および石油化学製品の増産を図る重要プロジェクトと位置付けている。東洋エンジは現在、同コンビナートのユーティリティ設備(水処理設備/発電設備)の建設工事を遂行中であり、これに加えてTSEが水素製造設備建設を担当することとなる。

 なお、TSEは、2012年5月に東洋エンジとブラジル大手エンジニアリング会社SOG-オレオ・イ・ガスがそれぞれ50%ずつ出資して設立したブラジル法人TSパーティシパソエス(TSPI)の100%子会社として、主に陸上設備に係るEPCを実施する事業会社。

 東洋エンジは、ブラジルで過去15年間に30件を超えるプロジェクトを遂行し、現在はコンペルジェ石油化学コンビナート案件の他、ガス処理プラントや洋上原油生産設備等を遂行中。

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