三井化学、爆発火災事故の岩国大竹工場がレゾルシン事業から撤退 再建を断念

2012年12月27日 16:56

印刷

 三井化学は25日、今年4月22日に同社岩国大竹工場(山口県玖珂郡和木町)にて発生した爆発・火災事故に関して、「レゾルシン」プラントの再建を断念し、今年12月末をもって事業撤退すると発表した。レゾルシンはタイヤ・木材接着剤等の原料。

 現在、岩国大竹工場では「レゾルシン」、「サイメン」、「ハイドロキノン」の3プラントが停止している。「サイメン」については2013年央を目標にプラント復旧を目指していくという。なお、岩国大竹工場での生産再開までの間は市原工場で代替生産を継続していく。

 また、「ハイドロキノン」については、発災したレゾルシンプラントの類似施設であることから、事故調査委員会で承認されたレゾルシンプラントへの事故再発防止策と同様の改善対策を実施した上で関係当局に改善完了報告書を提出し、12月21日に承認を得たため、今後プラント立ち上げの準備を行い、1月を目途に稼動を再開する予定だという。

関連記事