ドコモ、通訳電話サービスを商用提供開始 サービス名は「はなして翻訳」

2012年10月2日 16:34

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 NTTドコモは、携帯電話を介して異なる言語での会話を可能にする通訳電話サービスを2012年9月30日まで試験提供してきたが、2012年11月1日より「はなして翻訳」のサービス名で、携帯電話事業者として世界で初めて通訳電話サービスを商用で提供する。また、外国語の料理メニューや街中の看板にスマートフォンのカメラをかざすだけで瞬時に翻訳を画面上に表示する「うつして翻訳」サービスを、2012年10月11日より提供開始する。

 「はなして翻訳」は、専用のアプリをインストールしたドコモのスマートフォンやタブレットからの通話を英・中・韓の3か国語に通訳するサービス。また、目の前にいる相手と会話をする際に1台のスマートフォンやタブレットを共用して通訳を行う対面利用も可能で、11月1日のサービス開始時には英・中・韓の3か国語に対応し、11月中に7か国語が追加で対応になる予定。

 同サービスを利用するためのアプリや通訳機能は無料で提供され、通話料および通信料のみでサービスを利用することができる。「ドコモクラウド」の一つとして提供する「はなして翻訳」は、クラウドの仕組みを使って携帯電話のネットワークが高度な通訳処理を行うため、スマートフォンの性能に関わらず高速かつ高精度な通訳が可能。

 また、「うつして翻訳」は、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットのカメラ越しに、外国語の読めない単語や辞書検索で入力ができない文字を表示するだけで、その日本語訳を画面にすばやく表示するサービス。なお、同サービスは、2012年10月31日まで試験提供している「料理メニュー翻訳」アプリを商用化したサービスとなる。

 従来の翻訳対象である英語・中国語・韓国語の3か国語の料理メニューに加え、今回新たに街中の看板も翻訳の対象になる。同サービスを利用するための専用アプリは無料で提供され、翻訳する際は通信が発生しない。また、日本語の料理メニューや看板を英・中・韓へ翻訳することも可能で、ドコモの顧客だけでなく、海外携帯電話事業者のスマートフォン利用者も、来日する際などに同サービスを利用することができる。

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