ヤマハ発動機、ブラジル市場にエタノール混合燃料適用車を投入

2012年7月17日 17:06

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「YS250 FAZERブルーフレックス」(画像:ヤマハ発動機)

「YS250 FAZERブルーフレックス」(画像:ヤマハ発動機)[写真拡大]

 ヤマハ発動機は17日、ブラジルで販売している二輪車のスポーツモデル「YS250 FAZER」に、ガソリンとエタノールの両燃料が使用可能な“ブルーフレックス”仕様を追加設定し、7月中旬より現地で販売を開始すると発表した。

 「YS250 FAZER」は、125cc~150ccクラスが主流のブラジルにおいて、よりスポーツ志向の高い顧客に向けて2010年から市場投入し、人気を博している排気量250ccのモデル。今回市場投入する「YS250 FAZERブルーフレックス」は、ガソリン仕様のエンジンに技術的な改良を加え、ガソリンと環境に優しいエタノールまたはそれらをフレキシブルに混合した燃料で走行できるモデル。

 ブラジルの二輪車市場は、好調な経済成長に支えられ、2011年には前年比8%増の194万台、2012年は前年と同程度で推移する見通し。また、同国においては、国策としてエタノール燃料の生産に力を入れ、ガソリンスタンドでもエタノール燃料が販売されており、年間に販売される二輪車の約30%がガソリンとエタノールの両燃料が使用できる車両となっている。

 ヤマハ発動機は、現在ブラジルで115ccから1,200ccまでのガソリン仕様のラインナップで販売台数を伸ばし、2011年には前年比7%増の24万台を販売した。今回の「YS250 FAZER ブルーフレックス」の市場投入に加え、今後、低排気量帯への”ブルーフレックス”仕様車の投入を順次進めることで、顧客の選択肢を増やし、ユーザー満足度の向上を図る。

 なお、生産は現地の製造子会社ヤマハ・モトール・ダ・アマゾニアで行い、ヤマハ・モトール・ド・ブラジルで販売する。

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