電子書籍会社BookLiveが三井物産、日本政策投資銀行、東芝、NECと資本提携

2012年3月28日 21:30

印刷

 トッパングループのBookLiveと三井物産、日本政策投資銀行、東芝、NECの5社は28日、国内電子書籍市場におけるBookLiveサービスの更なる拡大を目的とした資本提携に合意し、三井物産、日本政策投資銀行、東芝、およびNECを引受先とする総額約29億円の第三者割当増資を実施すると発表した。

 今回BookLiveは、トッパングループ各社や、業界のリーディングカンパニーとのパートナーシップに加え、三井物産、日本政策投資銀行、東芝、NECの4社を戦略的パートナーとして資本提携する。各社の長年培った知見を結集することで、サービスが乱立する国内電子書籍市場の業界標準として、総合電子書籍ストア「BookLive!」のプラットフォーム・ビューア・ストアを強化し、電子書籍の新たな可能性を探求し、海外配信も視野に入れた従来にない電子書籍サービスを提供する。

 今回の提携により、「いつでも、どこでも、読みたい本が読める」サービスを実現する施策や、新規会員の獲得を目指した各種プロモーション、新たなサービスやビューアの開発、人員の強化などを進める。

 三井物産は、中期経営計画の重点施策として、非資源分野への取り組みとグローバル展開の加速を掲げている。今回の提携により、電子商取引領域での新たなビジネスの可能性をひらくBookLiveの取り組みに対し、海外展開など様々な分野でのバックアップ機能を提供していく。

 日本政策投資銀行は、電子書籍市場におけるBookLiveの成長戦略に対し、成長資金としての出資をはじめ、日本政策投資銀行が保有するネットワークや情報力などを最大限に活用することで、BookLiveの取り組みを積極的に支援していく。

 東芝は、BookLiveと協業し、昨年4月に電子書籍ストア「BookPlace(ブックプレイス)ストア(powered by BookLive!)」を開始し、今年2月には、電子ブックリーダー「BookPlace DB50」を発売するなど、電子書籍市場での事業を進めてきた。今回の出資により、連携をさらに強化し、新たな電子書籍サービスの開発などを推進していく。

 NECは、今回のBookLiveとの提携を通して、自社の保有するIT(情報技術)とネットワーク技術を核にした商品展開を積極的に推進し、加速する電子書籍関連市場において事業拡大を目指す。それに伴い、自社のデバイスからソリューション・サービスまで幅広く、商品を電子書籍市場に向けて提供していく。

関連記事