国際石油開発帝石、西豪州沖合のガス田プロジェクトの権益17.5%を取得

2012年3月16日 18:17

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プレリュードFLNGプロジェクト位置図(画像:国際石油開発帝石)

プレリュードFLNGプロジェクト位置図(画像:国際石油開発帝石)[写真拡大]

  • プレリュードFLNGプロジェクトFLNG船イメージ(画像:国際石油開発帝石)

 国際石油開発帝石は16日、同社子会社のINPEX Oil & Gas Australia Proprietary Limitedを通じて、Royal Dutch Shell plc社(シェル社)の子会社であるShell Development (Australia) Proprietary Limited(以下、SDA社)がオーストラリア連邦西豪州沖合WA-44-L鉱区にて開発中のプレリュードFLNGプロジェクトに関し、今回、SDA社から同プロジェクトの17.5%の権益を取得することについて合意したと発表した。

 プレリュードFLNGプロジェクトは、西豪州ブルーム市の北北東約475kmの沖合に位置するプレリュードガス田およびコンチェルトガス田より、年間360万トンのLNG、年間約40万トン(ピーク時)のLPGおよび日量約3.6万バレル(ピーク時)のコンデンセートを、浮体構造に天然ガス液化設備を搭載したフローティングLNG(Floating LNG:FLNG)方式により生産・液化・出荷するプロジェクト。シェル社は、オペレーターとして、昨年5月に世界初のFLNG方式によるプレリュードガス田およびコンチェルトガス田の開発についての最終投資決定をし、現在開発作業中。2007年初めのプレリュードガス田発見からおよそ10年での生産開始を目標としている。

 国際石油開発帝石は、インドネシアのアラフラ海マセラ鉱区アバディガス田の開発において、LNG事業に関する世界的なリーディングカンパニーであるシェル社を戦略的パートナーとして選定し、現在、同社他とともにFLNG方式による開発準備作業をオペレーターとして実施している(アバディLNGプロジェクト)。国際石油開発帝石のプレリュードFLNGプロジェクトへの参画により得られるFLNGに関するシェル社の経験・知見を活用することにより、アバディLNGプロジェクトを一層着実に遂行できることが期待される。プレリュードFLNGプロジェクトへの参画は、アバディLNGプロジェクトをはじめとする国際石油開発帝石とシェル社との広範な協力関係をより一層増進するものとなる。

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