味の素、中近東・アフリカに事業進出:現地法人を7月に設立

2011年6月9日 19:15

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味の素が公開した新会社の販売地域を示す地図。

味の素が公開した新会社の販売地域を示す地図。[写真拡大]

 味の素は9日、エジプトとトルコに一般消費者向け調味料・加工食品の事業会社を設立すると発表した。中近東とアフリカをアセアン・南米に次ぐ成長市場として本格的な進出を進めていく計画。

 同社によると、エジプトとトルコは伸長する中近東市場の中でも大きな市場性が期待されており、将来的に周辺国の市場開拓を積極的に推進するための拠点とする。

 エジプトの新会社「エジプト味の素食品社」では、欧州・南米・アジアの生産拠点を活用し、調味料・加工食品事業を構築する計画。エジプト市場と将来的には北アフリカ地域を視野に入れている。資本金は2,200万エジプトポンド(約2億9,800万円)。

 トルコの新会社「イスタンブール味の素食品販売社」では、欧州・アジアのグループ内生産拠点と南米の販売モデルを活用し、外食向け調味料の事業を展開する計画。トルコ国内のほか、イランなどの中東地域と中央アジア地域を視野に入れる。資本金は400万トルコリラ(約2億1,900万円)。

 設立時期はいずれも7月中旬で、11月からの販売開始を予定している。両社とも味の素が全額出資する。

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