伊藤ハム、仙台に新工場を竣工　震災後初

　伊藤ハムは18日、グループ会社のIHミートソリューションが、食肉の一次加工を行う「新仙台パックセンター」の竣工式を、先週5月10日に行ったと発表した。新センターの所在地は、宮城県黒川郡富谷町。3月11日に起きた東日本大震災後で、宮城県内における新規事業所の竣工式は初となる。同社は、今回の竣工にあたり、「同センターの事業活動を通じて地域社会へ貢献し、同県をはじめとする東北地方の復興に微力ながらお役に立ちたいと考えています」とコメントしている。

　「新仙台パックセンター」は、同社グループの新中期経営計画の一環として、食肉一次加工機能の充実、規模の拡大、業務の集中と効率化などを目的に、青森・仙台・茨城にあった3ヶ所のパックセンターを一箇所に統合したもの。

　今後、東北地区・関東地区の得意先向けに、牛・豚・鶏の各食肉のアウトパックやポーション商品・調味食肉の提供、銘柄牛のステーキ・焼肉・すき焼きなどの生肉ギフト、宅配サービス向けの商品供給などを行う。

　なお、敷地面積は約8,900平方メートルで、延床面積は約3,800平方メートル。従業員数は、5月10日現在で90名。