E Inkとエプソン、電子ペーパーデバイスを共同開発:端末メーカーに供給

2011年5月17日 13:30

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E Inkとエプソンが共同開発した「高精細電子ペーパーデバイス」(エプソン提供)

E Inkとエプソンが共同開発した「高精細電子ペーパーデバイス」(エプソン提供)[写真拡大]

 台湾のE Ink Holdingsとセイコーエプソンは17日、「高精細電子ペーパーデバイス」を共同開発したと発表した。世界最高をうたう300dpiの解像度を持つ電子ペーパータブレットを開発できるもので、電子ペーパー端末メーカーに供給する。

 同製品は、電子ペーパーディスプレイと表示制御プラットフォームで構成される。従来の電子書籍端末と比べて、読みやすさ、使いやすさが向上し、膨大な量の情報処理が求められるビジネス・教育用途や、日本や中国など漢字圏での普及が期待されるとしている。

 電子ペーパーディスプレイはE Inkが新たに開発したもので、サイズは9.68インチ(2400×1650画素)。表示や画面操作に関わる表示制御プラットフォームはエプソンが開発した。表示コントローラーIC、アプリケーションプロセッサー、システム用電源管理IC、ファームウェアを高度なレベルで統合したという。

 エプソンの広報によると、同社は2015年度までに電子ペーパー事業の売上高を10年度の3倍以上に拡大することを目指す。

 同製品の試作品は、5月15日~20日にアメリカのロサンゼルスで開催されるディスプレイ関連の展示会「SID」のE Inkブースに出展される予定。

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