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日経平均前場は5.5万円回復 米株安を跳ね返す「驚異の底堅さ」の背景

日経平均、米株急落に逆行し反発。前場終値5万5490円、押し目買いが下支え[写真拡大]
【今回のニュースのポイント】
・節目維持による安心感:5万5000円の大台を維持したことで、投資家心理には一定の安心感が広がり、押し目を拾う動きも意識されました。
・ショートカバーによる下支え:売り方の買い戻しが加速し、一時的には「踏み上げ」に近い値動きも見られました。損失拡大を防ぐ買い戻しが、上昇を下支えする一因になったとみられます。
・割安感への意識:雇用統計前ということもあり、相対的な日本株の割安感や、需給の引き締まりを意識した買いが入りやすい地合いとなっています。
3月6日午前の東京株式市場は、多くの投資家が警戒したシナリオを覆す展開となりました。日経平均株価の前場終値は55,490.04円(前日比211.98円高)。米ダウ平均が784ドル安という暴落を演じた翌朝、連鎖安が懸念される場面で、日本株は力強くプラス圏へと浮上しました。
ここで市場関係者が注目しているのは、「なぜ世界が米株安と雇用統計への恐怖に震える中で、日本株だけがこれほど底堅く推移しているのか」という点です。 構造を解剖すると、そこには「売り方の計算違い」が見て取れます。昨日の歴史的な急騰を一過性と踏んで空売りを仕掛けた層が、本日の寄り付き後の粘り強さを見て、損失拡大を防ぐための買い戻し(ショートカバー)を急いだことが、結果として指数の下支えに繋がったとみられます。
専門用語で言えば「需給の引き締まり」です。主要な悪材料は相当程度、市場に織り込まれてきたとの見方も出ており、足元では下げた瞬間を「押し目」と捉えた国内勢の買いが、外部のノイズを吸収する形となりました。
この展開で冷静な立ち回りを見せているのは、昨日の急騰を安易なリバウンドと決めつけず、押し目待ちの姿勢を維持していた投資家です。一方で、米株安という教科書通りのシナリオに従って寄り付きで安値を売らされた短期筋にとっては、手痛い買い戻しを強いられる「損」の構図となりました。
後場の焦点は、この逆行高の勢いがどこまで継続するかです。雇用統計という巨大なイベントを控えた週末の引け際、さらなる買い戻しが入るのか、あるいは慎重な利益確定売りが優勢となるのか。市場の景色は、「警戒一色」から慎重さを残しつつも、強気な継続段階へと移行しつつあります。(編集担当:エコノミックニュース編集部)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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