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札幌駅南口の西武百貨店跡地、33階建ての高層複合施設に 2028年7月完成へ
札幌市のJR札幌駅南口で計画されている西武百貨店札幌店跡地などの市街地再開発事業(中央区北4条西)が、建設工事に着手した。ヨドバシホールディングスや平和不動産、ダイビルなどが参加した札幌駅南口北4西3地区市街地再開発組合が進める事業で、2028年7月の完成を目指している。
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建設場所は、札幌駅南口駅前広場前の約1.1ヘクタール。鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート地下7階、地上9階建て延べ約7万5,000平方メートルの北棟と、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート地下5階、地上33階建て延べ約12万8,000平方メートルの南棟を建てる。
駅前広場に面した北棟はヨドバシカメラが入り、北区にある現店舗(売り場面積約1万2,000平方メートル)の倍以上の広さに、100以上のテナントが入居する複合商業施設となる。高さ160メートルの高層ビルとなる南棟は、上層階にオフィス、低層階に商業施設が入る計画。
地下で、拡張工事が続く市営地下鉄南北線のさっぽろ駅と直結する。ホームから地上までは連続したエスカレーターで結び、イベント会場となる広場を設ける。
当初計画ではビルの高さを200メートルとし、ホテルを誘致する方針だった。しかし、コロナ禍の影響でホテル誘致が難航するとともに、建設費が高騰したことを受けて計画を見直した。再開発組合は駅前のシンボルとなる施設を目指している。
現地では、西武札幌店が2009年に閉店したのを受け、地権者らが再開発の模索を始めた。2019年に再開発準備組合が設立され、2022年に都市計画決定が告示されたあと、2024年に再開発組合の設立が認可された。西武札幌店跡地はヨドバシホールディングスが取得している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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