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池袋駅西口再開発、東武鉄道など素案公表 大型複合施設を3棟建設へ
東武鉄道や三菱地所などが参加する池袋駅西口地区市街地再開発準備組合は、国家戦略特区会議の東京都都市再生分科会で、大型複合施設3棟などから成る池袋駅西口再開発(東京都豊島区西池袋)の素案を公表した。東武鉄道などは当面、都市計画に向けた行政手続きを進め、2024年度内の計画決定を目指している。
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対象区域は池袋駅西口の6.1ヘクタールで、池袋西口公園や交通広場、東武百貨店池袋店がある。池袋駅西口地区市街地再開発準備組合が計画する「池袋駅西口地区市街地再開発事業」と、東武鉄道が計画中の「池袋駅直上西地区市街地再開発事業」を一体化し、事業を進める。
施設は地下4階、地上41階、高さ約220メートルのA棟、地下5階、地上50階、高さ約270メートルのB棟、地下6階、地上33階、高さ約185メートルのC棟。いずれも商業施設やホテル、オフィスなどが入る大型複合施設となり、延べ床面積は合計で約58万3,000平方メートルを予定している。
計画は、豊島区池袋駅周辺地域再生委員会が2016年にまとめた、「まちづくりガイドライン」の国際アート・カルチャー都市のメインステージとする提案や、豊島区が2月に策定した「池袋駅コア整備方針2024」で打ち出された、歩きやすい街のアイデアを具現化する。
このため、駅前の車道をなくして歩行者専用にし、駅上空にデッキを設けて回遊性を高めるほか、世界から人々を呼び込める都市機能の整備や防災対応力の強化を図ることにしている。
今後は東京圏の国家戦略特区都市再生プロジェクトとして、首相の区域計画認定に向け都市計画審議会や国家戦略特区会議の手続きを進め、2027年度以降に既存の建物を撤去して2043年度の施設完成を目指す。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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