NTT都市開発、NTT西日本宮崎支店を複合商業施設にリニューアルへ

2024年2月8日 16:11

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北棟の開業イメージ(NTT都市開発発表資料より)

北棟の開業イメージ(NTT都市開発発表資料より)[写真拡大]

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 NTT都市開発とNTTアーバンソリューションズは、宮崎県宮崎市のNTT西日本宮崎支店(宮崎市広島)敷地内のNTT広島ビル北棟を複合商業施設にリニューアルするとともに、南側に建築用コンテナを集積させた商業施設を整備する。中心市街地のにぎわい復活に貢献することが狙いで、南棟は2024年秋に一部先行開業、北棟は2025年春の開業を目指している。

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 計画はNTT宮崎支店の旧電話局をにぎわい創出の場所にする「宮崎市広島1丁目プロジェクト」。高千穂通りに面した北棟は、鉄筋コンクリート3階建て延べ約4,000平方メートル。長年、地域に根差してきた建物の歴史と重厚感を残しながら、リノベーションする。

 出店する店舗は公表されていないが、1階に最大6の店舗、2~3階にワンフロア約1,200平方メートルのオフィスが入居する。オフィスのエントランスと直結したピロティ空間、屋上の入居者専用テラスも設ける。2月に着工し、2025年1月に完成する予定。

 広島通りに面した南棟は、鉄骨2階建て延べ約900平方メートル。憩いの場やイベント会場となる広場を中心に店舗を集める。3月に着工し、2024年秋の完成を目指す。

 計画地はJR宮崎駅から歩いて7分の中心市街地。NTT都市開発とNTTアーバンソリューションズは2022年、宮崎市やNTT西日本宮崎支店と次世代型まちづくりの推進に関する連携協定を結び、計画を練っていた。

 宮崎市の中心市街地は、郊外型ショッピングセンターの開業やインターネット通販の拡大によって空洞化が深刻している。橘百貨店が2020年に閉店し、ディスカウントストアのドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)に身売りするなど、苦境が続いていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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