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名鉄百貨店閉店の愛知・新一宮駅ビル、名鉄が複合施設にリニューアルへ
現在の新一宮駅ビル(名古屋鉄道発表資料より)[写真拡大]
名古屋鉄道は、名鉄百貨店一宮店が1月末で閉店する愛知県一宮市の新一宮駅ビル(一宮市新生)のリニューアルについて、4月以降に着手すると発表した。現在の建物を生かしながら設備更新と補修を進め、店舗とオフィスの複合施設に変える。リニューアルオープンは2025年度になる見込み。
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新一宮駅ビルは、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート地下1階、地上7階建て延べ約3万1,000平方メートル。これまで全フロアを名鉄百貨店一宮店が使用してきたが、リニューアル後は地下1階から4階までを専門店街、5、6階をオフィス、7階を食堂街とオフィスに改装する。入居店舗は名鉄グループの名鉄都市開発が集める。
リニューアルのコンセプトは「つむぎ彩る毎日を~一宮十色~」。名鉄一宮駅やJR尾張一宮駅に近接する立地を生かし、駅の利用者や近隣の住民が日常使いできる複合施設を目指す。
名鉄百貨店一宮店は2000年、駅ビルに入居して開業した。売り場面積約1万7,500平方メートルで営業していたが、一宮市内にあるショッピングセンターや電車で15分ほどの距離にある名古屋市内の百貨店、インターネット通販などとの競争が激化し、コロナ禍の外出自粛も影響した。
その結果、年間売上高はピーク時の2003年度に約112億円あったが、2022年度は半分近い約59億円まで落ち込んだ。このため、建物の改修工事が予定されていることをきっかけに閉店を決めた。
愛知県では豊田市の松坂屋豊田店、岡崎市の西武岡崎店、豊橋市のほの国百貨店が閉店し、名古屋市以外では名鉄百貨店一宮店が最後の百貨店になっていた。名鉄百貨店一宮店の閉店後は名古屋市の松坂屋名古屋店、名鉄百貨店本店、名古屋三越栄店など6店舗だけになる。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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