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トヨタ、新型クラウン セダンを発表 静粛性高いFCEVとHEVをラインアップ
トヨタは2日、2022年7月にワールドプレミアを行った4台のクラウンシリーズのうち、新型クラウン セダンを発表した。同日より注文を開始、発売は11月13日を予定している。
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■新型クラウン セダン概要
「セダン再発見」のコンセプトを持つ新型クラウン セダンは、乗り心地や走りの面においてパーソナルにもビジネスにも応え、「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦したモデルとなった。
パワーユニットは、クラウン初となるFCEVと、HEVの2種類。HEVには、トヨタ初となる2.5L マルチステージハイブリッドシステムを搭載。グレードはZのみで、FCEVは830万円、HEVは730万円(いずれも消費税込)。
■パワーユニット
今回の注目ポイントは、パワーユニットだ。クラウン初のFCEVに加え、トヨタ初のハイブリッドシステムを搭載している。
FCEVは、MIRAIと同じ第2世代の高性能FCシステムを採用。1回あたりの水素充填で約820kmの走行が可能で、充填はおよそ3分で終わる。
環境省によると、2023年1月時点で稼働している水素ステーションは164カ所と、ガソリンスタンドに比べるとまだまだ少ないが、ガソリン車やハイブリッド車に比べると、圧倒的に長い航続距離を持つ。FCEVとしてのオススメポイントは、アクセルを踏んだ瞬間のトルクカーブとパワー、モーター駆動ならではの静粛性だ。
HEVは、トヨタ初となる新開発の2.5L マルチステージハイブリッドシステムを搭載。駆動力を向上させるために有段ギアを採用し、駆動力の向上を図った。クルージングの際には、エンジン回転数を低く抑えることで、低燃費と静粛性の高い走行を可能とした。
■デザイン
外装デザインは、ニューフォーマルを追求したデザインとなった。全体的に水平基調のプロポーションを採用することで、他のクラウンシリーズとはまた一味違うデザインとなった。
トヨタ車に多く使われるハンマーヘッドを採用し、鋭さ、ワイド感を前面に出すとともに、大型台形グリル「アンダープライオリティ」により、トヨタ車らしいフロントフェイスに仕上がっている。リヤも水平基調の一翼を担う横1文字のテールランプを採用した。
内装はインストルメントパネルに大型の杢目調パネルを採用。アイランドアーキテクチャー が強調されたインストルメントパネルを含めた内装は、クラウンシリーズ共通のデザインがある程度採用されている。
後席はショーファーニーズに対応するため、ゆとりのあるスペースを実現。乗り降りがしやすいように広めの足元スペースを確保。おもてなし装備として、リラクゼーション機能や電動式サンシェードなども採用し、乗員の満足度を向上させる。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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