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名鉄・三郷駅前再開発、市街地再開発組合が発足 商業・公共施設や住宅など整備へ
三郷駅前再開発の計画図(三菱地所レジデンスの発表資料より)[写真拡大]
名鉄瀬戸線の三郷駅前再開発(愛知県尾張旭市三郷町栄)で、三郷駅前地区市街地再開発組合が大村秀章愛知県知事から設立を認可され、発足した。地権者らと事業の推進に当たる三菱地所レジデンス、フージャースコーポレーションが明らかにしたもので、2027年度末の完成を目指して商業施設、公共施設、共同住宅などを整備する。
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計画場所は三郷駅南側の約1.1ヘクタール。事業は街区を3つに分け、約4,000平方メートルのA街区に商業施設、公共施設、共同住宅、約2,400平方メートルのB街区に駐車場、約900平方メートルのC街区に商業施設を整備する。残りの部分には三郷駅南口駅前広場が設けられる。共同住宅が入る施設は23階建て程度の高層建築物を想定している。
三郷駅周辺は老朽化した商店や住宅が密集し、幅員の狭い道路が少なくない。歩行者が滞留する駅前広場なども未整備で、交通の結節点としての機能も不十分だった。今回の再開発で駅前商業の拠点を設け、にぎわいを創出するとともに、公共施設や駅前広場の整備で市民が滞留できる場所を設け、市の交通結節点にふさわしい姿へつくり変える。
尾張旭市は名古屋市から瀬戸市へ伸びる瀬戸街道の中間に位置する人口約8万3,000人。名古屋市東部近郊の工業・住宅都市で、市内に愛知県森林公園、小幡緑地など緑地が多く、名古屋市のベッドタウンとして近年も緩やかな人口増加を続けている。
しかし、三郷駅周辺は開発が遅れていたことから、2021年に駅前広場を含む市街地再開発事業が都市計画決定された。2024年度に権利変換計画の認可を受け、既存建物の取り壊し工事を進めたうえで、建設工事に着手することにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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