旧広島市民球場跡地の商業施設、名称が「シミントひろしま」に　23年3月開業

　広島市の旧広島市民球場跡（中区基町）でNTT都市開発、大成建設など9社が整備している商業施設の名称が「SHIMINT HIROSHIMA（シミントひろしま）」に決まった。屋根付きイベント広場などの公園施設とともに、2023年3月末に開業する。

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　商業施設は広島市初の公園PFI事業（民間資金活用事業）として進められている「旧広島市民球場跡地整備等事業」で新たに誕生する公園内に建設されている。木造1、2階建ての合計8棟で、延べ床面積約4,800平方メートル。「ひろしまゲートパークプラザ」と命名されたイベント広場を取り囲むように配置される。

　広島都心部で貴重な屋外環境の滞在型施設施設として、公園来訪者に必要なサービスを提供するとともに、周辺エリアの商業施設と補完し合って多様なにぎわいの創出を目指す。出店する店舗は2023年1月ごろに公表する。

　名称には、市民とともに作り上げてきたかつての広島市民球場と同様に、市民とともに育てていく施設にしようという思いを込めた。ロゴは青空と太田川を表すライトブルー、熱狂や太陽、広島カープをイメージする赤、木々やミントを示す緑の3色のラインと、英文の施設名称を同じ3色で描いて組み合わせている。

　旧広島市民球場跡地整備等事業は広さ約4.7ヘクタール。多様なイベントを開催可能な空間や市民の憩いの場となるオープンスペース、にぎわいの場所となる商業施設を整備する計画。広島城や原爆ドーム、広島バスセンターなどに囲まれた中央公園の一角にあり、広島都心部を代表する場所の1つになっている。

　広島市は旧広島市民球場跡を有効活用することにより、都心部全体の回遊性を増し、さらなる活性化を目指している。（記事：高田泰・記事一覧を見る）