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八重洲ブックセンター本店、2023年3月で閉店へ 周辺再開発のため
東京駅前の大型書店・八重洲ブックセンター本店(東京都中央区八重洲)が、2023年3月でいったん閉店し、44年の歴史を閉じることが決まった。八重洲二丁目中地区市街地再開発組合が進める再開発区域にあるためで、将来は2028年度完成予定の再開発ビルに入居する方向。再開発ビル入居までの仮店舗は近隣で探すことにしている。
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八重洲ブックセンター本店は1978年、8階建てビルに約100万冊の在庫を持つ国内初の超巨大店舗として東京駅前にオープンした。ここにしかない本を探すため、全国から買い物客が集まり、読者と本をつなぐ役割を果たしてきた。
9月17日から30日まで恒例の八重洲ブックセンター創業祭を開くが、本店では最後の創業祭になることから、44年の歴史を振り返る写真・記事展など例年以上に盛りだくさんの企画を予定している。10月以降も特別企画を全フロアで催す計画だ。
ビルの解体時期は決まっていない。ビル内には本部事務所も設けられているが、2023年初めに近くの本部機能と営業部門を千代田区神田須田町に移転する計画。規模を縮小する仮店舗は八重洲にこだわり、周辺で探している。大量の在庫本は2023年4月以降に返品となる見通し。
周辺で計画されている再開発は、約1万9,600平方メートルの敷地に地下3階、地上43階建て約38万8,000平方メートルの高層ビルを建設。店舗やオフィス、劇場、共同住宅、インターナショナルスクール、バスターミナルなどを整備する計画。2024年度に着工し、2028年度に完成させる計画。
八重洲ブックセンターは同社の株主である鹿島建設が再開発計画に組合員として参画していることもあり、再開発ビル内に新本店をオープンする計画を進めている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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