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パナソニックホームズ、LCCM対応の平屋住宅を新発売 全館空調システムも装備
カサートX平屋LCCMモデルの外観イメージ(画像:パナソニックホームズの発表資料より)[写真拡大]
パナソニックホームズは19日、LCCM対応住宅として「カサートX平屋LCCMモデル」を新発売すると発表した。LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅は、建設から居住、解体までのライフサイクル全体でCO2排出量をマイナスにする住宅を指す。廊下なども含めた全館の換気が可能な空調システムも標準装備し、居住性と省エネを叶える住宅として展開していくという。
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LCCM住宅は、住宅居住時に排出されるCO2の収支をゼロにするZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)をさらに省CO2化させたもので、居住前後を含むライフサイクル全体でCO2収支をマイナスにする点に特徴がある。
建設時や解体・廃棄時にはCO2排出の削減に取り組み、居住時には建物の断熱性能や高効率な設備で排出抑制しながら、太陽光発電などでエネルギーを創る。そして最終的にCO2収支をマイナスにすることを目指している。
今回発売されるLCCMモデルでも、居住時の創エネにより、トータルで排出するCO2収支のマイナスを目指す。資源の採取から始まり、建材の製造、新築施工、居住、居住後の建物解体、リサイクル、最終処分までを一連のライフサイクルと捉えているという。
居住時の省CO2としては、天井や外壁、基礎の内側まで断熱材を用いて断熱性能を高め、さらに温度変化の少ない地熱を活用して床下より空気を取込むことで、冷暖房の負荷軽減を図る。
標準装備となる空調システムでも断熱性能や地熱の活用と、高効率専用エアコンの導入などにより、従来の全館空調システムとの比較で消費エネルギーを約26%削減しているという(「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)」に基づく同社試算、21年11月時点)。
創エネは、屋根に搭載する太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を連携させて行う。発電した電気は日常的に利用可能で、余った電力は蓄電池で保管できる。さらに屋根には一方向に傾斜する片流れ屋根を採用し、発電システムを多く設置できるようなスペースを確保しているという。
LCCM住宅は、国が進める脱炭素社会の実現に向け、国土交通省が中心となり推進事業を行っている。その1つ「LCCM住宅整備推進事業」では該当条件を満たせば、1戸あたり140万円を限度として、設計費などの費用に対して1/2の補助が受けられる。2022年度の申請受付は7月1日より開始しており、年度内では計3回実施する予定だ。
カサートX平屋LCCMモデルは、22年7月20日より発売開始。パナソニックホームズは販売を通じて、LCCM住宅の普及促進と脱炭素社会の実現に貢献していくという。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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