川崎の登戸駅前再開発、38階建ての複合ビル着工へ 完成は2029年度

2026年3月30日 17:27

印刷

複合施設の完成イメージ(東急不動産など発表資料より)

複合施設の完成イメージ(東急不動産など発表資料より)[写真拡大]

 川崎市の登戸駅前で計画されている第一種市街地再開発事業で、複合施設(多摩区登戸)の権利変換計画が福田紀彦川崎市長から認可され、着工することになった。地権者らで組織する登戸駅前地区市街地再開発組合と組合員として参加する東急不動産、小田急不動産、東急が明らかにしたもので、2029年度の完成を目指している。

【こちらも】京橋3丁目の再開発、権利変換計画が認可 35階建ての高層ビル建設へ

 建設予定地は、JR南武線と小田急小田原線の登戸駅に囲まれた約6,000平方メートル。施設は地下1階、地上38階建て延べ約6万4,800平方メートルで、低層階に駅前のにぎわいを創出する商業施設、その上の中高層階に多様なライフスタイルに対応する都市型共同住宅を入れる。高さ140メートル。登戸駅前のシンボルとなることも期待されている。

 登戸駅との間を歩行者デッキで接続するほか、歩道状空地を設けて安全で快適な歩行者ネットワークを形成する。商業施設に観光や子育て支援機能を持たせる一方、広場や帰宅困難者対応施設、備蓄倉庫、自家発電設備などを備え、首都直下型地震など大規模災害発生時の防災拠点としても活用する。

 建設予定地は、川崎市が推進してきた登戸土地区画整理事業地内90街区の一部。東京都心部へのアクセスが良い交通結節点で、子育て世帯の流入が続いていることから、川崎市は総合計画で川崎市北部エリアの生活拠点と位置づけている。

 一方で高度経済成長期にインフラ整備を待たずに市街化が進み、公共施設の整備が追いつかずに住宅環境や商業、防災の両面に課題を残していた。このため、川崎市が1980年代末から土地区画整理事業に取り組んでおり、今回の再開発事業は、登戸土地区画整理事業の掉尾を飾るプロジェクトになる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事