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GMOフィナンシャルHD、1QはCFD等が好調で証券・FX事業は増益も、暗号資産事業が苦戦し、連結業績は減収減益
Q1’22(1-3月)|決算サマリー(前年同期比)
石村富隆氏:本日はお集まりいただきありがとうございます。GMOフィナンシャルホールディングスの2022年12月期第1四半期の決算説明会を開催させていただきたいと思います。
まずは決算概況についてです。こちらに記載のとおり、1月から3月の業績としては営業収益が118.2億円、純営業収益が112.2億円、営業利益が33.9億円、経常利益が36.6億円、最終利益が24.2億円で、前年同期の四半期から比べると減収減益のかたちになっています。
こちらの理由ですが、前期は暗号資産事業が好調でしたが、この期を通して低調な流れだったため、このようなかたちになっています。
Q1’22(1-3月)|セグメント別の状況(前年同期比)
セグメントごとの状況については、こちらのとおりです。証券・FX事業に関しては、前年同期よりも営業収益でプラス33.2パーセント、営業利益でプラス24.7パーセントになっています。
暗号資産事業については、前年同期の営業収益50.1億円に対し、今期の第1四半期は9.3億円と相当な落ち込みを見せています。この部分が全体的な収益を押し下げるようなかたちになっています。
Q1’22(1-3月)|営業利益増減(前年同期比)
続きまして、営業利益の減少要因をこちらで示しています。外貨ex byGMOのグループジョイン(昨年9月に連結子会社化し、同年10月から連結業績に反映)やコモディティ市場や株価指数の活況を受けたCFDの好調がプラス要因として働いています。
マイナス要因は先ほどお伝えしたとおり、暗号資産事業が大幅な減収減益となり、連結ベースでは減益で反映されています。
株主還元|配当および配当性向
株主還元の配当および配当性向に関しては、目標を50パーセント以上とお伝えしていますが、今四半期の配当は1株当たり12.5円と、50パーセント以上をキープしています。
Q1’22(1-3月)|マーケット環境
マーケット環境についてです。一番左のグラフは株式の委託売買代金になりますが、上昇傾向で推移しています。
国内の全体のFX取引高は、ご覧のとおり大幅に水準を上げて、1,938兆円になっています。
一方、国内の暗号資産の売買代金は全体で見ると相当落ち込んでおり、(日本暗号資産取引業協会による統計情報の公表以降で)過去最低の水準になっています。
Q1’22(1-3月)|決算サマリー(前四半期比)
前四半期比では、減収も、暗号資産における広告宣伝費などの費用が減少し、各段階の利益は増益になっています。
Q1’22(1-3月)|セグメント別の状況(前四半期比)
証券・FX事業について、前四半期比で、営業収益に関してはマイナス4.5パーセント、営業利益に関してはマイナス6.4パーセントです。主にここはFX事業の収益ですが、前四半期の年末にFXマーケットが非常に活況だったため、そこで収益が得られたところがあり、今四半期は少し下がっています。
暗号資産事業は、営業収益は(前四半期の)14.4億円から9.3億円になっています。年末の暗号資産マーケットも前年の前半に比べると活況度が右肩下がりで、取引ボリュームも減ってきており、それが収益に反映されているというかたちになっています。
Q1’22(1-3月)|営業利益増減(前四半期比)
営業利益の増減です。FXと暗号資産は苦戦していますが、CFDの増収と広告宣伝費を中心とする費用減少により増益になりました。
ご覧のとおり、CFDはコモディティ価格が上がったりしているところで、取引が相当活況になっているのがここに反映されています。
取引関係費に関しては、暗号資産事業で前四半期は(広告宣伝費において)相当の出費をしましたが、このような状況を踏まえて費用の削減(広告宣伝費はQ/Qで11.2億円の減少)をしたというかたちで、こうした出来上がりとなっています。
四半期業績推移|営業収益(セグメント別/商品別)
四半期の業績推移ですが、営業収益はこのようになっています。CFDのところが売上に寄与しています。
四半期業績推移|営業利益
営業利益に関しても好調で、Q/Qで15.1パーセント増、前年同期との比較で見ると44.0パーセント減となっています。
四半期業績推移|販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費です。前四半期は積極的に広告を出したため支出は多くなっていましたが、(今期第1四半期においては)状況を見て広告宣伝費を削っていますので、前四半期よりは抑えられています。
一方、前年同期との比較で見ると、外貨ex byGMOがグループジョインしましたので、そこの販管費が乗ってきているということで、販管費には増加が見られるというかたちになっています。
第2四半期の見通しとして約77億円を見込んでいます。その内訳に関しては、スライドの右下のとおり、証券・FX事業に関して約66.5億円、暗号資産に関しては約9億円、その他で約1.5億円を見込み、合わせて約77億円です。
状況を見まして、暗号資産のところは引き続き低調だというところもあり、できるところから少しずつ抑えたかたちになっています。
店頭FX |国内取引高シェアの推移
事業の概況についてです。このスライドは、我々の主力という店頭FXのところの国内取引高シェアの推移です。こちらに関しては、GMOクリック証券、FXプライムbyGMO、外貨ex byGMOを合わせて国内シェアで26.6パーセントを確保しており、国内では1位になっています。
昨年10月以降、シェアがスパイクして上がっていますが、ここは外貨ex byGMOのジョインの影響で上振れしており、その上振れをそのままキープしているというのが今の状況です。
店頭FX |預り証拠金残高の推移
店頭FXの預り証拠金の残高の推移です。こちらは3社合計(2021年12月期第4四半期末以降の数値)ですが、右肩上がりで徐々に上がっており、3社合計で3,000億円超となっています。
CFD|売買代金・収益の推移
CFDの売買代金・収益の推移です。ご覧のとおり、この四半期では非常に取引があり、取引高は28兆円です。収益は23億円となりました。売買代金は前年同期比で124.0パーセント増、収益は同69.9パーセント増で、四半期ベースで過去最高の収益および売買代金を確保できています。
CFDは、取扱銘柄の拡充に取り組んでいます。半導体関連銘柄などCFD銘柄を随時追加することで、マーケットを拡大させていっているかたちになっています。
CFD|預り証拠金残高の推移
CFDの預り証拠金残高の推移です。GMOクリック証券に関してはこのようなかたちです。昨年末と比べても100億円弱伸びており、Y/Yで36.1パーセントと大きく伸長しています。
国内株式|売買代金
一方、国内株式ですが、売買代金について、GMOクリック証券は3.1兆円で、こちらは横ばいになっています。
個人株式等委託売買代金に関しても、マーケットシェア2.9パーセントと、なかなかシェアが取れていないかたちになっています。
国内株式|株式委託手数料・委託手数料率の推移
委託手数料と委託手数料率の推移についてです。委託手数料率も収益も下がっており、株式委託手数料はY/Yで38.5パーセント減というかたちになっています。
国内株式|金融収支の推移
金融収支についてはほぼ横ばいですが、少し減少したかたちで推移しています。
海外証券(タイ王国)|信用取引残高の推移
海外証券についてです。タイで信用取引をメインに証券事業を行っていますが、順調に信用残高を伸ばしておりまして、Y/Yで34.9パーセント増と高水準で推移しています。
マーケットシェアはスライド右側に記載のとおりです。2021年3月末の11.3パーセントから、2021年12月末には12.0パーセントというかたちになっています。信用残高に関しては(グラフは)タイバーツがベースですが、円換算で約500億円くらいの信用残高になっています。
海外証券(タイ王国)|金融収支の推移
金融収支に関しては、スライドでは円で表示していますが、右肩上がりで順調に推移しています。今四半期では5.4億円を確保しているというかたちになります。
暗号資産|売買代金の推移
暗号資産の売買代金の推移についてです。何度も申し上げていますが、暗号資産のマーケットが低調になるに従って、暗号資産の売買代金も減ってきているというかたちです。
このような状況の中でも、取扱銘柄を増やしつつ、できるだけ売買代金が減らないような施策を打ち、対応しているところです。
暗号資産|売買代金シェア
シェアについては、業界全体の売買代金が減る中で、GMOコインのシェアは右肩上がりになっています。日本暗号資産取引業協会のデータをもとに算出していますが、GMOコインの取引高のシェアは、ビットコインに限らず、すべての銘柄の取引高で見ると39.3パーセント(2022年2月)となっています。このように、シェアとしては順調に上昇しているかたちになります。
暗号資産|口座数と顧客預り資産の推移
口座数と顧客預り資産の推移についてです。顧客預り資産、口座数ともに右肩上がりに推移しています。この四半期は、本人確認済み口座が50万件を越えました。顧客預り資産は1,556億円というかたちになっています。
定性的な話ですが、「2022年 オリコン顧客満足度調査 暗号資産取引所 現物取引」でナンバーワンを獲得しました。昨年もナンバーワンをいただいており、調査結果から見ても、受け入れられるサービスに成長しているかたちになります。
暗号資産|セグメント収益・利益の推移
暗号資産セグメントの収益・利益についてです。売買代金の減少がそのまま収益にヒットしますので、このようなかたちになっています。この推移はボラティリティにほぼ連動しているかたちにはなるのですが、昨年の活況から一転して、この第1四半期ではマイナスになっています。
GMOコインでは、現在はほぼ個人のお客さま向けにサービスを提供しているのですが、施策として法人口座の獲得や法人向けサービスの開放、あるいは取扱銘柄、サービスの拡充を行い、顧客基盤を拡大していきます。これにより、然るべき時にしっかり利益が出るような体制を作っています。
試みとしては、4月27日に国内で2番目の事例としてIEO(Initial Exchange Offering)の募集を開始しました。このような新サービスも追加しています。
NFT事業
続いてNFT事業です。昨年、NFT事業を立ち上げて、スマホに最適化されたUI/UXを実現したアプリを3月31日にリリースしました。新しい事業領域でお客さまのユーザビリティや使用感を追求しています。
以上、簡単ではありますが概況の説明をさせていただきました。
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