商業とオフィスの複合開発「東京・赤坂二丁目計画」着工、2024年6月完成へ

2022年4月2日 16:05

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赤坂二丁目計画(仮称)の完成イメージ(日本生命保険発表資料より)

赤坂二丁目計画(仮称)の完成イメージ(日本生命保険発表資料より)[写真拡大]

 日本生命保険と積水ハウスは東京都港区で商業とオフィスの複合開発となる「赤坂二丁目計画(仮称)」に着工した。東京メトロの溜池山王駅、国会議事堂前駅に直結した国際赤坂ビル跡地に高さ150メートルの超高層ビルを建築するもので、低層階に商業施設、中高層階にオフィスが入居する。完成は2024年6月の予定。

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 建築が始まったビルは鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート、鉄筋コンクリート地下3階、地上28階建て延べ約7万4,000平方メートル。低層階には飲食、物販などの商業施設、中高層階にはオフィスを誘致する。各国の大使館が近隣に点在し、国の官庁街も近いだけに、日本生命保険と積水ハウスは外資系企業のオフィス需要を期待している。地上部には緑豊かなオープンスペースを設け、にぎわいの創出にひと役買う。

 積水ハウスが環境・省エネ性能の優れたビル、マンション建築のトップランナーの1社であることから、建物は建築物の環境性能を高くした設計とする。高度な省エネルギー性能を達成したビルに与えられる「ZEB Oriented(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル オリエンテッド)」、省エネ法の環境性能評価制度「BELS(ベルス)」の5つ星認証を取得する方針。

 国際赤坂ビルは地下4階、地上19階建てで、1973年の完成。かつて総合商社・日商岩井(現双日)の本社があり、日商岩井ビルと呼ばれていた。その後、タクシーやバス事業の国際自動車が所有したが、経営難などから米投資ファンドのローンスターへ売却されたあと、日本生命保険と積水ハウスの共同所有となった。

 解体前はNTTドコモやその関連会社、飲食店、コンビニエンスストアの「ファミリーマート」などが入居していた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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