スバル、ソルテラを世界初公開　初の世界展開EV

　スバルは11日、新型のSUV型EV「SOLTERRA（ソルテラ）」を世界初公開した。先鋭的なビジュアルと現代EVらしいハイスペックが話題となっている。2022年年央までに、日本、米国、欧州、中国などに順次導入する予定だ。

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　ソルテラは、スバル初のグローバルBEV。「bZ4X」を手がけるトヨタと共同開発したプラットフォームを採用している。11日にオンライン配信されたイベントでは、スバルの中村知美社長と、ソルテラの開発責任者である小野大輔氏が登壇。最新モデルの魅力をアピールした。

　ソルテラの特徴は「e-SUBARU Global Platform」と呼ばれるBEV専用の骨格、新システムを採用した走行性能、安全性に優れたボディだ。

　「e-SUBARU Global Platform」は、BEV専用としてトヨタと共同開発。コントロール性能に優れているため、ドライバーがスムーズにハンドルを動かしやすい。これにより動的質感のあるスバルらしい走りを期待できる。車体下部に載せた大容量バッテリーもプラットフォームの一部として活用。重心を低くし、ボディの剛性や強度を高めている。

　全輪駆動を意味する「AWD」もソルテラの特徴だ。前後の車輪に対してそれぞれ別のモーターが割り当てられている。これにより車輪への応答性や駆動力の自由な配分がしやすくなり、高いグリップ力に貢献する。「X-MODE」の採用により、悪路での走破能力も高まっている。

　安全性を考えたボディも見逃せない。軽量化を進めながら、高い衝突安全性能を誇る。骨格形状や材料強度を最適化しているからだ。衝突時は複数の骨格に荷重を伝えることで、エネルギーを吸収させる。これにより乗員だけでなく高電圧機器へのダメージも最小限に抑える。

　まだ新車市場に出るのは先になるが、公式サイトでは詳しいサイズやスペックも明らかになっている。今後の動向に期待したい。