東証も導入したクラウド型プラットフォーム業者、インターファクトリーとは

2021年4月14日 16:45

小

中

大

印刷

 昨年8月に東証マザーズ市場に上場したインターファクトリーは、大規模EC事業者向けにクラウド型ECプラットフォーム:ebisumartの提供、ソリューション事業を展開している。提供先企業総数は現時点で600社余り。

【こちらも】連続11期増配予定の、シップヘルスケアHDの「TPP」戦略とは

 創業者社長の蕪木登氏により設立された。学卒後エンジニアの道に進んだが、20歳代後半の頃、ブログやEC、SNSといったサービスが始まるのを目の当たりにして「これは確実に世界を変える。インタラティブなWebの世界に身を置かなくてはならない」と起業の背景を振り返っている。蕪木氏は正直者である。

 「今日に至ることができた成長のエンジンは、三石(祐輔、取締役CMO)の入社。良いプロダクトを作っているという自負はあったがマーケティング力が貧困だった。彼をマーケティングに専念させることができたのが上昇への転換期になった」とする。要はいかに対象企業を掘り起こすか、がカギというわけだ。

 蕪木氏は「連携に至る過程での遣り取りは、すべての企業に関し印象深く鮮明に記憶している」と振り返る。「中でも・・・」という問い返しに、「サービスを提供し始めて数年後のことでした」とこんな事実を明かしてくれた。

 東京証券取引所が採用したのである。具体的には法人企業・個人投資家向けに、「株価情報」「歩み値」などのデータダウンロード販売ができるサイトの導入だった。インターファクトリーの信頼・信用で、意義深いものだったことは言うまでもあるまい。正直者:蕪木氏は、こんな事例も語ってくれた。

 「手芸サイトを展開する企業でした。それまで利用していたASPでは、メルマガ送信後の瞬間的アクセスに対応できなくなった。そこでebisumartに乗り換えとなった。うちのサービスもスタート直後で不具合が生じお叱りを受けた。だがその後の誠心誠意対応で、今でも大切なお客様としてお付き合いさせてもらっている」。

 同社は今後の方針やあり様に関してどんな絵図を描いているのか。「日本を代表するクラウドコマースプラットフォームを作ること」(蕪木氏)と、何らのよどみもない。そのうえで、「そのためにはソフトウエアの質、ソリューションの質、営業の質で最上のものを目指す。またクラウドコマースプラットフォームだけでなく、ECに関連する周辺のソフトウエア開発にも積極的にチャレンジしていく」と続けた。

 今後を展望するうえで、上場の効果は大きい。公開公募価格960円に対し初値は5080円。調達資金の多寡もさることながら、(株式)市場に大いに好感されての公開という事実は「インターファクトリーに大きな財産になる」と言える。

 前々期・前期の収益実績、今期計画は読者各位に確認してもらいたい。また提示されている「社内に向ける意味合いも含めた」中長期計画(決算資料に掲載済み)の、王道を歩む姿勢も確認に値する。蕪木氏は『「ebisumart」のデファクトスタンダード化をなしていくことが、今後の展開を広げるうえで最も重要と考えている』と、断じた。(記事:千葉明・記事一覧を見る

関連記事

広告