無印良品、道の駅に初出店 福島県浪江町「道の駅なみえ」に

2021年3月12日 16:20

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無印良品が出店する道の駅なみえ(良品計画発表資料より)

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 無印良品を運営する良品計画は12日、福島県浪江町幾世橋の「道の駅なみえ」に出店することを明らかにした。無印良品の道の駅出店は全国初で、オープンは3月20日。道の駅なみえは、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故により、長らく帰宅困難区域となっていた浪江町の復興のシンボルと位置づけられており、良品計画は暮らしに密着した商品の販売で復興を後押しする。

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 出店する店舗名は「無印良品道の駅なみえ」。売り場面積約160平方メートルで、人気のレトルトカレーや天然素材を使ったインナーウェア、掃除用品など暮らしに必要な商品を厳選して並べる。店舗の運営は地元の一般社団法人「まちづくりなみえ」に委託する。

 浪江町は福島県浜通りの福島第一原発から北へ約8キロの場所に位置する。原発事故前は約2万1,000人の町民が暮らしていたが、全員が避難を強いられ、一時町民ゼロとなっていた。2017年に除染作業などを終え、町中心部の帰宅困難区域が解除されたが、帰還した町民は原発事故前の1割に満たない1,500人ほどにとどまっている。

 町の中心部は環境省が実施した公費による家屋解体に4,000件近い応募があり、虫食い状態のように空き地が広がっている。浪江町が2018年に実施した町民アンケートでは、「避難先から帰還しない」と答えた町民が半数に上った。

 浪江町はこうした現状を打開するため、道の駅なみえを復興のシンボルと位置づけ、整備を進めるとともに、2020年11月に良品計画と地域振興を目的とする連携協定を結んでいた。

 道の駅なみえは2020年8月に一部店舗が営業を開始してプレオープンしているが、3月20日に無印良品道の駅なみえや地場産品販売施設が登場し、グランドオープンする。浪江町は年間約45万人の利用を期待している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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