ロボアド「ウェルスナビ」がNISAに対応 「おまかせNISA」提供開始

2021年2月14日 08:57

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 ウェルスナビは12日、同社が運用するロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」において、NISA(少額短期非課税制度)口座での資産運用ができる新機能「おまかせNISA」の提供を、17日から開始すると発表した。同様の機能提供は、国内のロボアドバイザーでは初という。

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 「おまかせNISA」は、購入方法がわからないなどの理由で、これまでNISAをうまく利用できなかった働く世代を主なターゲットとしている。同時に、ウェルスナビのロボアドバイザーによる「長期・積立・分散」の資産運用の仕組みをもとに、資産運用にかかる全てのプロセスをまかせることができる。これにより顧客は、投資の経験や知識にかかわらず、NISAを活用しながら将来に向けた資産形成に取り組むめるとしている。

 「おまかせNISA」で利用できるNISAは、つみたてNISAではなく一般NISAのみ。ウェルスナビを通じて投資するETF(上場投資信託)の配当や譲渡益などが最長5年に渡り所得税、住民税が非課税となる。なお、NISA口座以外の投資であれば、配当金や分配金などの投資で得られる利益は課税対象となる。

 ウェルスナビでは、これまで培ってきたロボアドバイザー投資のノウハウを活かし、NISAのメリットを最大限活かしながら「長期・積立・分散」の資産運用を誰でも行えるとしている。具体的には、NISA口座の非課税枠を活かしながら、金融商品の選定、商品ごとの購入額の決定、資産の購入、毎月の積立、資産のリバランスまで、資産運用にかかる手続きを全て自動で行うことができる。

 さらに、積立購入と一括購入のどちらも利用できるため、ライフスタイルに合わせた購入方法を自在に選択できる。毎月一定額を積立購入しながら、ボーナス月には一括購入として買い増しすることも可能だ。

 すでにウェルスナビで資産運用をしている顧客が「おまかせNISA」の利用を開始した場合、そのまま運用が継続される。「おまかせNISA」を申し込むと、NISA口座が開設され、その後の入金に関してはNISA口座を優先して資産の購入が行われるという。

 NISA口座は、1人にひとつのみ開設が可能であることから、すでに別の金融機関でNISA口座を開設している場合は金融機関の変更が必要である。また、同年中に元の金融機関のNISA口座で金融商品を購入していた場合は、変更後の新しいNISA口座での金融商品購入はできない。NISA口座も変更して「おまかせNISA」の利用を検討する場合は、口座と購入履歴に関して、再度確認をしてから移行することをおすすめしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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