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名古屋市、中区錦3丁目の複合商業開発で大丸松坂屋などと基本協定
複合商業施設の完成イメージ(J.フロントリテイリング発表資料より)[写真拡大]
名古屋市は中区錦3丁目の市有地活用事業で大丸松坂屋百貨店、三菱地所などと基本協定を結んだ。三菱地所などが進める複合商業施設開発で大丸松坂屋百貨店が商業専門店事業を展開する。2022年に市有地が三菱地所などに引き渡されて工事に着手、2026年の完成を目指す。
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施設は地下4階、地上36階建て延べ約10万平方メートルで、名古屋市を代表する繁華街の栄エリアにおいて、約4,900平方メートルの敷地に建てられる。高さは約200メートルとなる計画。世界中の人々が訪れて交流する場所を設けるとともに、商業機能を加えることにより、栄エリアのブランド向上を目指す。
低層階の地下2階から地上4階に大丸松坂屋百貨店が高級感を持つ専門店街を展開するほか、4~6階は映画だけにとどまらず、多様なコンテンツの発信が可能な次世代型シアターとする。中層階の9~25階には、イノベーション拠点とオフィスが入る。7、8階と上層階の26~36階は名古屋市で初めてとなる外資系のラグジュアリーホテルの入居を計画している。
錦3丁目開発は2019年、市有地と隣接する大丸松坂屋百貨店所有地の一体的開発で、名古屋市と大丸松坂屋百貨店が基本合意。名古屋市は2020年3月、事業候補者として三菱地所、日本郵政不動産、明治安田生命、中日新聞社の4社を選んだ。事業候補者の提案内容実現に向け、合意が得られたことから、名古屋市と大丸松坂屋百貨店、事業候補者4社で基本協定を結んだ。
名古屋市と事業候補者4社は基本協定と同時に、土地売買契約書を交わした。契約金額は約149億8,000万円。4社が市有地を共同で購入し、共有する。所有権の移転は2022年に予定される工事着手前になる見通し。今後、基本設計や実施設計、建築確認申請などを進める。
建設場所は栄エリアの中心部にあり、地下鉄栄駅に隣接している。大丸松坂屋百貨店を傘下にするJ.フロントリテイリングは「大型の再開発計画を成功させてきた経験を生かし、店舗を核に街の魅力を最大化したい」としている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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