トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、どっちを選ぶ? (2) フィットはファミリーカー?

2020年6月24日 12:46

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ホンダ・フィット(画像: 本田技研工業の発表資料より)

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 そんなトヨタ・ヤリスに対してホンダ・フィットは、『ファンミリーで実用的に使えることを最優先に開発されている』と言えよう。「視界」「乗り心地」「使いやすさ」と言った実用性に絞った項目で考えると、荷室の広さ、後席の広さ、低速域での乗り心地の良さなどは、いずれもトヨタ・ヤリスを上回っている。Aピラーを分けたり、幅の狭いほうを運転手側にして運転席からの視界の良さに気を遣ったデザインにしたりなど、実用車の設計である。「走る性能」よりも「使いやすさ」を追求した姿勢だ。

【前回は】トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、どっちを選ぶ? (1) GRヤリスはラリーカー

 問題を感じるのは、燃費と安全装置だ。ホンダ・フィットは、電動駐車ブレーキで品質問題を起こして手間取った。その代わりなのかもしれないが、30km/h以下になっても前車追従機能が働く。電動駐車ブレーキであると、信号待ちや渋滞などで停車時間が長くなった場合、自動的に駐車ブレーキを作動することが出来る。その点、トヨタ・ヤリスは手動にするしかない。

 しかし、HV車の燃費を比較すると、トヨタ・ヤリス35.8km/L、ホンダ・フィット28.2km/Lとなっており大差がつく。WLTCモードなのでJC08モードより実走行に近い値となる。これは、ファミリーカーとしては少々気になる。

 デザインについては人それぞれ好みがあるだろうが、一目見れば、トヨタ・ヤリスはラリーでの走行性能を重視したフォルムであり、ホンダ・フィットは実用性を重視した室内の広さが分かるデザインだ。運転しやすさについては、腕自慢のユーザーを除けば、ホンダ・フィットが良いであろう。

 HVであると、ホンダは80km/h付近まではEV走行であり、その上はエンジン直結となるため、低速ではEVの走りやすさがある。モーターは、最大トルク253Nm(25.8kg-m)で2.5リットルガソリンエンジン並みであり、145Nmのトヨタ・GRヤリス「RS」を大きく上回り、街中での使用は大変楽になる。エンジンは、直列4気筒DOHC・i-VTEC。電気式無段変速機(CVT)と組み合わせられる。

 さて、どちらを選ぶかは「使いかた」で決まるはずだが、人は合理性だけでは決めていない。あとは好みの問題だ。また、HVであれば両車低速での使い勝手も良く、互角と言ったところだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワード本田技研工業トヨタ自動車フィット(小型車)ヤリス

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