新型コロナでの自動車工場閉鎖 欧州で相次ぐ 自動車市場へ大きな影響

2020年3月23日 17:03

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 新型コロナウィルスが欧米で猛威を振るい、自動車産業に大きな影響を及ぼしている。各自動車メーカーは次々と操業を停止し、すでにオーダーを抱えた自動車の生産にも影響を及ぼしそうだ。

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 新型コロナウィルス感染症の急拡大に対応するため、EU(欧州連合)並びに各国政府は地域の封鎖や外出制限、出入り国の制限を始めている。これに合わせ、欧州各国の自動車工場が相次いで操業停止となっている。

 欧米自動車大手FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は16日、イタリア、セルビア、ポーランドの工場を27日まで止めると発表したが、フォルクスワーゲングループも21日から2週間の予定で操業停止を発表している。

 日本の企業ではトヨタが英国など欧州にある工場で相次いで生産停止を発表。またトヨタは欧州意外にも東南アジアのフィリピンにある工場でも17日から4月中旬まで操業停止をし、マレーシアでも23日から31日まで停止する。日産も欧州での操業停止を表明している。

 このように各地で自動車生産の停止が加速しており、このまま進めば日本の中小企業にも多大なる影響が予測される。この状況は他の自動車メーカーにも波及することが予測され、非常に深刻な経済打撃が襲うことになるだろう。

 この先懸念されることは、自動車生産にかかわる雇用の縮小や、体力の小さい中小企業の倒産が加速することだ。またすでに予約された新車の生産が行われないことから、新車購入のキャンセルや、購入を見合わせる人が続出することも考えられる。

 日本では欧州の国々とは違い、新型コロナウィルスの影響で生活を制限されることの実感はかなり小さい。このことから重大性を知ることが難しいかもしれないが、すでに多くの国ではロックダウン(都市封鎖)が実施され、外出制限が行われた地域が増えている。

 ロックダウンを行えば、経済の失速は避けることは出来ないが、感染を拡大させないためには、一つの手段として有効であるとされている。そしてこのロックダウンにより、日本の自動車メーカーも海外での生産中止を余儀なくされ、海外工場だけでなく国内にある工場も生産停止に追い込まれる恐れが高くなった。

 この先、新型コロナウィルスの影響で、新車販売に大きな影響が出るだけでなく、現在開発が進められている新型車の発表にも大きな影響が出ることは必至だ。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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