為せば成る、都市近郊駅の近場に駐輪場を増やせ!

2019年12月7日 17:15

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アイキューソフィアが展開する駐輪場・駐車場シェアサービス「みんちゅう」。(画像: アイキューソフィアの発表資料より)

アイキューソフィアが展開する駐輪場・駐車場シェアサービス「みんちゅう」。(画像: アイキューソフィアの発表資料より)[写真拡大]

 運転免許所を返納して以降、自転車を利用する機会が増えた。が、下半身の衰えから「上り坂」(多少でも勾配のある道)はキツイ。そこで電動アシスト自転車を購入しようかと考えた。

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 10月17日付けの朝日新聞デジタルが『後ろのせに商機あり パナソニックが電動アシスト強化』の見出しで、「パナソニックが15億円を投じ生産能力のアップを決めた」「2018年の自転車の市場規模は約730万台と前年比3%減、対して電動アシストは6%増の約68万台」と伝えた。

 近くの自転車屋で見たら「10万円以上」する。私の小遣いでは買えない。朝日の記事を当家の蔵相に見せ「電動(アシスト)自転車の時代なのだよ。うちも1台買おう」と打診した。しかし「ますます下半身が衰えるだけ。記事にも書いてあるけど(子供のせ用の)“後ろ乗せ”が人気なのでしょう。あなたは後ろに何を乗せるのよ」と一蹴された。月々の我が小遣いの1割で「電動預金」を始めたが、3年半近くかかる。

 ハアハア、フウフウ言いながら自転車で移動しているが難問にぶつかっている。住処から最寄り駅まで自転車で約20分。動く時間帯は概ね昼間。駅周辺の「一時預けが可能な駐輪場」は常時満杯。致し方なく路上駐車したら、撤収されてしまった。撤収集荷場に引き取りに行ったら、2000円也を徴収された。その月の「電動自転車預金は半額以下」に。迷っている時、こんな事実を知った。

 場所は、東京都町田市。町田市内には小田急線「町田駅」を初め乗降客数が多い駅が少なくない。町田市も「放置自転車」問題に苦慮していた。駐輪場シェアサービスを展開するアイキューソフィアと協定を結んだ。同社の特長は、「空きスペース」「デッドスペース」の活用を不動産オーナーに提案し実績を積んでいる。

 例えば非常用階段の下のスペースなど、建物敷地内1台・2台用からの駐輪場を作るといった具合。月極・日貸し・時間貸しの3種類。駐輪スペースは1台当たり幅50㎝・奥行き200㎝、目下の我が足も駐輪が可能なスペース。

 不動産オーナーは「料金-運営費」が得られる。スマホから予約が可能。決済はクレジットカードやコンビニ払いでOK。アイキューソフィアと町田市は当面、「町田駅」「南町田グランベリーパーク駅」中心に計400台の新規駐輪場を開設する予定だという。

 そうした流れは、我が住処エリアでも広がり始めてはいる。駅前の埼玉りそな銀行が余裕スペースを活用し10台ほどが可能な駐輪機器を設けた。広がることを祈るばかりである。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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